フレッド・アステアの映画「ヨランダと盗賊」

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フレッド・アステア
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 「ヨランダと盗賊」(原題は “Yolanda and the Thief” )は、1945年に公開されたミュージカル映画。

 MGMで多くの傑作ミュージカル映画を作ったプロデューサー、アーサー・フリードがフレッド・アステアを迎えて作った力作。

 背景美術も見どころ。


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映画「ヨランダと盗賊」のあらすじ

 架空の国の話。

 その国の大富豪の娘ヨランダ(ルシル・ブレマー)はその親の莫大な財産を相続していた。

 その国に来た泥棒(フレッド・アステア)は、ヨランダの財産を盗もうとヨランダに近づくが…。

楽曲

 映画「ヨランダと盗賊」の音楽は、ハリー・ウォレン作曲、アーサー・フリード作詞。

 プロデューサーのアーサー・フリードはもともと作詞家として成功した人。

 映画「ヨランダと盗賊」では自ら作詞を担当するほど力を入れている。

「ヨランダ」 “Yolanda”

 ヨランダの豪邸でフレッド・アステアがハープを弾きながらルシル・ブレマーに歌う。

 その間にフレッド・アステアは少し踊る。

「コーヒー・タイム」 “Coffee Time”

 波打つ黒と白の床の上で、フレッド・アステアとルシル・ブレマーが踊り、大勢の男女が踊る。

バレエ

 映画「ヨランダと盗賊」には大がかりなバレエがある。

 映画の中盤で、フレッド・アステアの演ずる人物がみる悪夢がバレエによって描かれるのである。

 監督ヴィンセント・ミネリによるシュールレアリスムの世界観、ユージーン・ローリングの振り付けによるフレッド・アステア等のバレエで悪夢が表現される。

 「ヨランダと盗賊」のバレエは、MGMのミュージカル映画の歴史の中で重要。

 後の映画「巴里のアメリカ人」(1951年)の終盤の大がかりなバレエ、映画「バンド・ワゴン」の終盤の「ガール・ハント」バレエの先駆けとなっている。

 いずれもヴィンセント・ミネリ監督作品ということでもつながっている。

 フレッド・アステアの作品としても、「ヨランダと盗賊」と「バンド・ワゴン」とでつながるところがある。

映画「ヨランダと盗賊」と映画「ジーグフェルド・フォリーズ」

 映画「ヨランダと盗賊」には、映画「ジーグフェルド・フォリーズ」に通ずるところがある。


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 映画「ジーグフェルド・フォリーズ」は、公開されたのは「ヨランダと盗賊」の次の年であるが、撮影は「ヨランダと盗賊」の前の年に始まっていた。

 「ジーグフェルド・フォリーズ」の中で、いずれもフレッド・アステアとルシル・ブレマーが共演した”This Heart of Mine” と「ライムハウス・ブルース」 “Limehouse Blues” は、「ヨランダと盗賊」に通ずるところがある。

“This Heart of Mine”

 まず”This Heart of Mine”。

 ”This Heart of Mine” は、フレッド・アステアが泥棒で、金持ちのルシル・ブレマーから財産を盗もうとするが、恋愛感情が芽生えて、…という話。

 「ヨランダと盗賊」の主題と同じ。

「ライムハウス・ブルース」 “Limehouse Blues”

 「ライムハウス・ブルース」 “Limehouse Blues”では、フレッド・アステアの演ずる人物の夢がバレエによって表現されている。

 「ヨランダと盗賊」でも、フレッド・アステアの演ずる人物の夢がバレエによって表現されている。

映画「ヨランダと盗賊」のDVD

 日本語版DVDが出ている。


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