【東京都知事選】蓮舫氏とその支持者の田崎史郎・野村修也両氏批判 情報の使い方

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 東京都知事選に出馬した立憲民主党の蓮舫参議院議員とその支持者の情報の使い方には問題があるのではないか?

 蓮舫氏が出馬して間もなく、蓮舫氏とその支持者によって田崎史郎氏、野村修也氏の発言が批判された。しかしその批判は田崎氏、野村氏の発言に対して当たっていないようである。蓮舫氏とその支持者に寄って、事実と異なる物語が作られているようである。

 事実と異なる物語を作るかたちで政治が動かされることは批判されなくてはならない。

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発端

 2024年5月27日、立憲民主党の蓮舫参議院議員が党本部で記者会見を開いて、東京都知事選に出馬することを表明した。そこで蓮舫氏は「公約は追って公表します」と言った。そのことが問題の発端となった。

田崎史郎氏とのやりとり

 蓮舫氏の出馬についてテレビ番組で田崎史郎氏が発言した。それを蓮舫氏自身が取り上げて反論した。

5月27日「Live News イット!」を巡って

 蓮舫氏は5月27日18時10分のポストで田崎史郎氏の発言を取り上げて「残念です」と言った。

 蓮舫氏が引用しているのは「デイリー」の記事。

 その記事は、フジテレビの番組「Live News イット!」での田崎氏の発言を次のように伝えている。

田崎氏は「蓮舫さんの会見、確かにうまいんですけど、攻撃的すぎるな、と僕は感じました」と話す。「蓮舫さん、果たして何をやりたいんですか?都政に国政を持ち込みたいんですか?と。じゃなくて、都政をどうするか、と語ってほしいわけです」と指摘していた。

デイリー 田崎史郎氏 蓮舫氏の出馬会見に「攻撃的すぎる」「何をやりたい?」と疑問「都政どうするか語って」

 「都政に国政を持ち込みたいんですか?」というのは蓮舫氏が小池都知事の都政に対する批判を自民党の政治に対する反対と結びつけているからであろう。

 いずれにせよ田崎氏が語ったのは「都政をどうするか、と語ってほしい」ということである。

 それに対して蓮舫氏は『「都政をどうするか」を私の公約と共に日を改めて発表します』と言っている。

 ところが蓮舫氏は田崎氏に対して「何も聞かず番組で語られている姿、残念です」と田崎氏が悪いかのように話を結んでいる。田崎氏が蓮舫氏に対して「都政をどうするか、と語ってほしい」と言ったことは批判されなくてはならないことではないが、蓮舫氏のポストでは田崎氏に非があるかのようである。

5月27日「情報ライブ ミヤネ屋」

 蓮舫氏と同じ立憲民主党の杉尾秀哉議員が田崎氏の発言に対して激しい言葉を使っていることをも取り上げておこう。

 杉尾氏が引用しているのは、5月27日の日本テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」での発言を取り上げた「デイリー」の記事。

 田崎氏の発言は読売テレビの特別編集委員の高岡達之氏の次の質問を受けたもの。

読売テレビの特別編集委員の高岡達之氏は、「全国の地知事選挙に行くが、(通常は)私がこの先、知事になったらと夢を語るというのが都知事選でもあるかと思ったが、なかった」と印象を語り、「批判票だけで、蓮舫さんは勝ち目があるんでしょうか?」と田崎氏に質問した。

デイリー 田崎史郎氏「蓮舫氏の攻撃性を都民どう判断?」出馬会見で自民批判連発にミヤネ屋識者「批判票だけで勝ち目ある?」

 その質問に対して田崎氏が次のように語ったという。

これから蓮舫さんは、政策発表をして、夢を語るようになるんでしょうけども、蓮舫さんの魅力は、きょうの会見でもよく表れているんですが、攻撃性なんですね。攻撃性に対して、東京都民がどう判断するか。ちょっと引いちゃう人もいるかもしれないですね

デイリー 田崎史郎氏「蓮舫氏の攻撃性を都民どう判断?」出馬会見で自民批判連発にミヤネ屋識者「批判票だけで勝ち目ある?」

 このやりとりをみると、蓮舫氏が会見で「知事になったらと夢を語る」ということがなくて、「批判」だけ、「攻撃性」だけであったという客観的事実があって、それに対して、田崎氏はその「攻撃性」を蓮舫氏の魅力としつつ、「東京都民がどう判断するか」であって、「ちょっと引いちゃう人もいるかもしれない」と言っている。

 田崎氏の「ちょっと引いちゃう人もいるかもしれない」というところは蓮舫氏に対して批判的ということもできるが、客観的な事実をもとにして可能性を語っているだけのことのようである。

 杉尾議員が語るように「蓮舫さんを貶める事を目的とした発言」ではない。そういう田崎氏の発言を『常に「権力と共にある」ことをモットーとする』ということと関係づけることも正しくない。

5月28日「ひるおび!」

 次に蓮舫氏が5月28日「ひるおび!」での田崎氏の発言に反論したポスト。

 蓮舫氏が引用しているのは「デイリー」の記事。

 上に引用したように、蓮舫氏は5月27日に「デイリー」の記事を引用して次のように語っていた。

 それに対して田崎氏は5月28日のテレビ番組「ひるおび!」で次のように答えた。

 これを受け、田崎氏は「だから今日、電話したんですよ。議員会館の事務所に。蓮舫さんの事務所に。直通電話に5回、代表電話(を通じて)から2回、計7回電話で誰も出ない。おかしいでしょ。秘書いないんじゃないかと思う」と苦笑いでコメント。「いつでも取材を受けるというなら、いつでも連絡できる態勢にしてくださいと蓮舫さんにお願いしたい、と申し上げた上で」と訴えた。

デイリー 田崎史郎氏、嘆く 蓮舫議員が「いつでも取材受ける」投稿で「計7回電話」も「誰も出ない」

 蓮舫氏は「いつでも取材を受ける」と言い、「何も聞かず番組で語られている姿、残念です」と言って、田崎氏が取材せずに蓮舫氏について語ったことしないことを問題としていた。それに対して田崎氏は、その後取材しようとしたのにできなかったというのである。

 そこで蓮舫氏は「会館の電話ではなく私の携帯に直接どうぞ」と言っている。

 田崎氏が言うように議員会館の蓮舫氏の事務所に「計7回電話で誰も出ない」ということは問題ではないか? 蓮舫氏はそのことに答えなくてはならないのではないか? そのことに答えずに、田崎氏は蓮舫氏の携帯に直接かけなくてはならなかったかのように語っている。そして支持者も田崎氏がしなくてはならないことをせずに蓮舫氏を叩いているかのように語っている。

 ちなみに先日の「イット!」での発言について、田崎氏は「キャスターの方が夢がないって言うんで(政策については)いずれ発表しますからってわざわざ蓮舫さんの主張を代弁した」と言ったという。

野村修也氏の発言

 中大法科大学院教授で弁護士の野村修也氏の発言に対しても田崎氏の発言に対すると同じような批判がなされた。

 町山智浩氏による批判を野村氏自身が引用して反論している。

 町山氏が取り上げたのは「日刊スポーツ」の記事。

 野村氏は5月28日「情報ライブ ミヤネ屋」で次のように発言したとその記事は伝えている。

都民の立場から見れば、自分たちの生活に近いところの政治ですのでね、私たちに一体どういうメリットがある政治をしてくれるのかってことに、結構みんな注目するとは思うんですよね。昨日の記者会見では、公約は後ほど説明するっておっしゃってましたので、都民はきっとどんな公約が出てくるのかってことを今注目してるんじゃないかって気がします

日刊スポーツ 野村修也氏、蓮舫氏の都知事選出馬表明に「一体どういうメリットがある政治をしてくれるのか」

 この記事によると、野村氏は蓮舫氏を批判していないようである。公約を見たいと言っているだけである。

 野村氏自身が町山氏の批判に対して反論しているように「蓮舫候補に対して、まだ公約が示されていないので、それを早く見た、見てから評価したい」ということのようである。

 町山氏は野村氏が「小池百合子はメリットがある」と言ったとして反論しているが、野村氏はそういうことを言っていないようである。

 町山氏はどうして野村氏が言っていないことを言ったと思い込んだのか?

 町山氏が引用した記事のタイトルは『野村修也氏、蓮舫氏の都知事選出馬表明に「一体どういうメリットがある政治をしてくれるのか」』というものであった。その中の「一体どういうメリットがある政治をしてくれるのか」というところに、蓮舫氏は「メリットがある政治」をしないのではないかという野村氏の考えが現れていると受け取ったのではないか?

 野村氏はその後も同様の批判を繰り返されたという。

おわりに

 蓮舫氏が公約を公表しなかったことが問題の発端であった。

 5月30日のアエラドットのインタビューによると、蓮舫氏は「選挙戦略」によって公約の公表を後にしているらしい。

 もちろんプランはありますし、私はリアルに実現できる政策を公約として掲げます。ただ、具体的な公約発表のタイミングは、選挙戦略に大きくかかわります。ですから、もう少しお待ちください。皆さんがワクワクする公約を準備しているので。

アエラドット 【独自】蓮舫「私ほどふさわしい人はいない」 国際都市・東京のトップを目指す理由【単独インタビュー】

 蓮舫氏が出馬した後も公約を公表していないという状況で、田崎史郎氏、野村修也はそのことにテレビ番組で触れた。

 しかし野村氏はそのことで蓮舫氏を批判していないようである。

 田崎氏もそのことでは批判しておらず、蓮舫氏の「攻撃性」について少しネガティヴな可能性を語った。

 ところが田崎氏も野村氏も蓮舫氏を強く批判したかのように取り上げられて蓮舫氏とその支持者に批判された。

 蓮舫氏もその支持者も勝ちたいという気持ちが強いあまり、一見敵であるかのように見えた人を敵として反論してしまうのであろうか?

 記事を読むとその批判が当たっていないことはわかる。しかし見出しは一見現実以上に蓮舫氏に敵対的であるかのようにも見える。

田崎史郎氏 蓮舫氏の出馬会見に「攻撃的すぎる」「何をやりたい?」と疑問「都政どうするか語って」

田崎史郎氏「蓮舫氏の攻撃性を都民どう判断?」出馬会見で自民批判連発にミヤネ屋識者「批判票だけで勝ち目ある?」

野村修也氏、蓮舫氏の都知事選出馬表明に「一体どういうメリットがある政治をしてくれるのか」

 メディアの注意が足りないのであろうか? わざとそうしているのであろうか?

 いずれにせよ、記事を読まずに見出しだけで決めつけることは批判されなくてはならないことである。

 蓮舫氏が田崎氏とのやりとりで、自分が批判されたことは問題とせずに、田崎氏の方に問題があるかのように話をもっていっているところは気になる。

 いずれにせよ、蓮舫氏とその支持者による以上のようなやり方は問題とされなくてはならない。内輪では盛り上がるかもしれないが、必要もなく敵を増やすやり方である。こういう人が権力をとると、相手のことを正確に調べずに貶めるのではないか?

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