1933年に公開された映画「空中レヴュー時代」(原題は “Flying Down to Rio”)は、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズが初めて共演した映画である。
この映画での二人の踊りは大変な人気になった。
この映画によってフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズはスターになったのである。
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フレッド・アステアと「空中レビュー時代」
映画デビュー
ブロードウェイのスターであったフレッド・アステアが映画に進出するにあたって初めに契約したのはRKOであった。
RKOでフレッド・アステアが初めに出演した映画が「空中レヴュー時代」であった。
ただし、フレッド・アステアは「空中レビュー時代」に出演する前に、MGMの映画「ダンシング・レディ」(”Dancing Lady”)に出演している。
フレッド・アステアの役
フレッド・アステアは、映画「空中レヴュー時代」の主役ではない。
最も大きく名前が出ているのはドロレス・デル・リオであって、2人の男優が続き、ジンジャー・ロジャーズは4番目、フレッド・アステアは5番目である。
話は、ドロレス・デル・リオ演ずる女性が2人の男性から愛されて、どうするか、というものである。
フレッド・アステアはその2人の男性のうちの1人の友人である。中心の話とあまり関係がない。
その中心の話とあまり関係がないフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズのダンスが人気になったことを考えると、いびつな構造になっているということもできる。
カリオカ
この映画で人気になったのは、「カリオカ」(”The Carioca”)というヴィンセント・ユーマンス(Vincent Youmans)の楽曲でのフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズのダンスである。
「カリオカ」は、ラテン風の、多くの人を酔わせるような楽曲である。
そこで若くて色気のあるジンジャー・ロジャーズとフレッド・アステアのダンスが魅力的なものになった。
Carioca (Flying Down to Rio)
フレッド・アステアはその他にも、ドロレス・デル・リオとのダンス、一人でのダンスなどをやっている。
「空中レビュー」
「空中レビュー時代」というのは奇妙なタイトルであるが、映画の終盤にそのタイトル通りの奇妙なことが行われる。
複数の飛行機の上で多数の女性が並んで踊るのである。サーカスのようなこともやる。
このころハリウッドでは大勢の人のダンスによって観客を驚かし、楽しませていた。この映画の「空中レビュー」はそのぶっ飛んだものということができる。
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