7月14日にイタリアでは「ベルサイユのばら」がトレンド入りする。(Lady Oscarというタイトルになっている)
7月14日は、1789年にバスティーユ監獄の襲撃が行われた日。「ベルサイユのばら」の話の中で主人公オスカルが亡くなった日である。
イタリアのトレンド
2021年の7月14日にも、「ベルサイユのばら Lady Oscar 」はイタリアでトレンド入りした。
2020年もそうであった。
イタリア語で最も頻繁に使われた言葉をしらべた次のようなツイートがある。
2020年にも同じような時間帯に次のようなツイートがあった。
下のツイートでは、「ベルサイユのばらLady Oscar 」が7月14日にトレンド入りすることは、人生で残ったわずかな確実なことの一つだ、と言われている。
イタリアのツイッターで「ベルサイユのばら」がトレンド入りしたことについて書いている記事↓
この記事では「ベルサイユのばら」について、「すべての時代において最も愛されるアニメ」( un cartone cult fra i più amati di tutti i tempi )だといっている。
そして7月14日にオスカルが死んだ話について「最も心の琴線に触れる」( uno dei più toccanti )と言っている。
この記事でもツイッターのトレンドのことが言われている。
この記事でも、前の記事と同じく、オスカルが死んだ後のナレーション“Oscar François de Jarjayes moriva. Un’ora dopo la sua morte, il ponte si abbassava. La Bastiglia si arrendeva”.に重要な意義があると言われている。
日本語版では第40話でオスカルが亡くなった後、オスカルの止め絵が続いて、最後の止め絵に「1780年7月14日オスカル・フランソワ絶命!……そしてその1時間後……バスティーユ牢獄は、降服の白旗を出す……。」と字幕が出るところ。
イタリア人の思い入れ
7月14日には次のようなツイートも見られる。
「世界中では、今日はバスティーユ監獄襲撃の日だけれども、私にとってはオスカルの亡くなった日だ」というのである。
7月14日は、世界中ではバスティーユ監獄襲撃の日であるが、イタリアでは「ベルサイユのばら Lady Oscar 」の日だ、というのである。
イタリアではそれだけ「ベルサイユのばら」が自分たちのものとして考えられているようである。
その他にも、7月14日にフランス人はバスティーユの日を祝っているが、イタリア人にとってはオスカルの亡くなった日だ、と言うのもあった。
人気の理由
何故にイタリアではこのように「ベルサイユのばら」が愛されているのか?
「ベルサイユのばら」は様々な国で愛されている。作品にそれだけの力があるのであろう。そのことはイタリアに限ることではない。
イタリアでは、作品そのものの力に加えて、声優が評価されているようである。
イタリア語版は大体において丁寧な印象がある。フランス語版と比べても日本語版を尊重しているように見える。
声優のキャスティングにおいても、演技においても、丁寧な印象がある。
たとえばオスカルの父親ジャルジェ将軍の声は、日本語版の内海賢二氏を意識したのか、イタリア語版でも似たような声になっている。
特にオスカル役の Cinzia de Carolis の演技は称賛されているようである。役に入り込んだ演技で、アンドレが死んだところなど何を言っているのかよくわからないが感動させる。
日本語版と違う趣のところもあるが、イタリアで称賛されていることも理解できる。
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