新海誠監督の映画「すずめの戸締り」公開された本編冒頭12分 感想

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扉と鍵 新海誠
Omar GonzálezによるPixabayからの画像
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 新海誠監督の映画「すずめの戸締り」の公開に先立って本編冒頭12分が日本テレビ系列の「金曜ロードショー」で公開された。

 新海誠監督の新作「すずめの戸締り」は2022年11月11日に公開されることになっている。(何故に夏ではなくて11月?)

 その公開に先立つ10月28日、日本テレビ系列の「金曜ロードショー」で新海誠監督の旧作「君の名は。」が放映され、その後に「すずめの戸締り」の冒頭12分が公開された。

 それを観て、内容そのものについてではなく、内容の出し方についてひっかかるところがあった。

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感想

 先に感想。

 私はその前に「小説 すずめの戸締り」を読んでいる。


小説 すずめの戸締まり (角川文庫)

 予告動画も観ている。

 その上で本編冒頭12分を観ると、大体において小説を読んでいた時に想像していたような感じだと思った。

 作り込まれた映像を想像できたのではないが、そういう感じの映像ができるであろうと想像していたようになっていた。

過去の作品

 さて、本編冒頭12分を観ていて、ひっかかるところがある。

 「小説 すずめの戸締り」を読んだ時にもひっかかったところである。

 過去の作品を思わせるところが出てくるのである。

新海誠監督の過去の作品

 まず新海誠監督自身の過去の作品。

 「すずめの戸締り」は主人公の夢から始まる。

 それをみて、また夢から始まるのか、と思った。

 「君の名は。」と似ている。


「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション

 映画版でも似ているのであるが、

 それ以上に「小説 君の名は。」は似ている。


小説 君の名は。 (角川文庫)

 映画版は彗星が落ちていくところから始まるが、小説版は夢を見ているところから始まる。

 もっと広く言うと、主人公が過去を振り返るところから始まる「雲のむこう、約束の場所」、「秒速5センチメートル」などとも似ている。

 新海誠監督が同じようなかたちをとりつつ違う映画を作っていくことについて特に言うことはない。

 ひっかかるのは、表現として「君の名は。」に似ているところがあることである。

 主人公の女子高校生がその夢から目を覚ますところなども、外形として似ていると思った。

 そこで心が「すずめの戸締り」から離れて「君の名は。」に行ってしまうのであるが、そのことにどういう意味があるのだろうか?

 わざとそうしたのであろうか? 意識せずにそうなったのであろうか?

 思えば、「小説 すずめの戸締り」を読んでいる時は、主人公を「君の名は。」の三葉の声で、三葉のイメージで思い描いていて、映画もそうなっていたら多くの人をひっぱることができるのではないかと思った。

 実際にはキャラクターデザインも声質も少し違う感じであるが、どうだろう?

「千と千尋の神隠し」

 次に宮崎駿監督作品。

 「すずめの戸締り」の主人公が登校の途中に、昭和の終わりから平成の初めにかけての大きなリゾート施設に行くところは、どうしても宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」を思い出す。


千と千尋の神隠し [Blu-ray]

 「温泉パイプ」とか、橋を渡った先にあるとか、水の上を歩くとか―。

 そこでも心が「すずめの戸締り」から離れて「千と千尋の神隠し」に行ってしまうが、新海誠監督はどうしてそうしたのか?

 「すずめの戸締り」は「千と千尋の神隠し」のような話ではない。

 考えてみると、「千と千尋の神隠し」ではそれを入り口とするにすぎなかったが、「すずめの戸締り」はそれを問題として向き合ったということもできる。

 映画の感想↓

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