戦史/紛争史研究家山崎雅弘氏、中国は日本の原子力発電所を攻撃すると語る

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政治
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 2021年11月27日、戦史/紛争史研究家の山崎雅弘氏が気になることをツイートしていた。

 中国は日本の原子力発電所を攻撃するというのである。

 どうにも理解に苦しんだので、書いて置こうと思った。

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山崎雅弘氏のツイート

 私が理解に苦しんだ山崎雅弘氏のツイート↓

 山崎雅弘氏の言葉は、岸田首相が「敵基地攻撃能力」保有を排除せず検討すると述べたことに対して、発せられたものである。

 そこで山崎雅弘氏は、日本は「中国から目と鼻の先に、原発をぶら下げて」いて、日本中の原発を中国の攻撃から守ることはできない、「敵基地攻撃能力」を保有する意味はない、というのである。

 しかし中国は日本の原子力発電所を攻撃することができるゆえに、「敵基地攻撃能力」は意味がないというのはおかしくないか?

 第一に中国が日本の原子力発電所を攻撃すると考えていることはおかしくないか?

 たしかに日本の原子力発電所が攻撃されると日本に住む者は困る。

 しかし中国にとって得策であろうか?

 国際法的にも、国際倫理的にも、原子力発電所を攻撃することは、いいこととされない。

 戦術的にも問題がある。

 日本は「中国から目と鼻の先に、原発をぶら下げて」いるかもしれないが、中国も日本から「目と鼻の先に、原発をぶら下げて」いる。―中国は海の近くに多くの原子力発電所を建設している。

 それにもかかわらず、日本の原子力発電所を攻撃するであろうか?

 原子力発電所を攻撃することは、日本に住む者が困るだけでなく、中国にとっても困ったことになるのではないか?

 そのことによって、中国が日本を利用することが困難になるのみならず、中国にまで害が及ぶかもしれない。

 中国はいまだに日本の原発事故の影響を問題として日本に言ってきている。

 そういう国が自ら原発事故を起こすであろうか?

山崎雅弘氏の返答

 山崎雅弘氏は、反論に対して次のように答えている。

 「現実の戦争を、戦争ゲームと同レベルで理解している幼い人」と評している。

 たしかに今の中国は、既存の国際秩序に対してただ従うものではない。

 しかし上に言ったように、中国にとっていろいろな意味でためにならないと思われることを、第一に中国がやることとして山崎雅弘氏が語ることは、「現実の戦争」を理解しているものということができるであろうか?

 山崎雅弘氏はそれに続くツイートでも中国が原発を攻撃しないというのは「非現実的思考」だと言っている。

 しかし上に述べた理由から、私は中国が日本の原発を攻撃するということの方が「非現実的思考」だと思う。

 山崎雅弘氏は、日本が報復しても日本の被害は消えないというが、日本が報復するゆえに中国はそういうことをしないということではないか?

山崎雅弘氏の主張についての考察

 山崎雅弘氏は、日本は防衛に関して積極的なことをすべきではない、ということに、日本の原子力発電所に反対する考えを結びつけたのではないか、と思った。

 それゆえに「敵基地攻撃能力」を保有することに反対することと、中国が日本の原子力発電所を攻撃するということとが結びつけられているのではないか、と思った。

 しかし中国が日本の原子力発電所を攻撃するということは、どうにも理解に苦しむ。

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