1964年に公開された映画「マイ・フェア・レディ」(原題は “My Fair Lady” )は、大ヒットして、その年のアカデミー賞8部門を受賞した。
ミュージカル映画の中でも特に売れた作品の一つであって、日本にも大きな影響を与えた。
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映画「マイ・フェア・レディ」の話の入り口
英国の言語学者ヒギンズ(レックス・ハリソン)は、下層階級も教われば上流階級のように話すことができる、という考えをもっていた。
そこでたまたま出会った花売りのイライザに、上流階級のよう話すことを教えることになった。
映画「マイ・フェア・レディ」の見どころ
ストーリー
下層階級の女性が、訓練を受けて上流階級の女性のようになる、という話は面白い。
女性を訓練する男性が根っからの女性嫌いであることによって、話の全体に緊迫感が生じている。
巨額の製作費
映画「マイ・フェア・レディ」には1700万ドルというそれまでにない巨額の製作費がかけられている。
エドワード7世時代(1901~1910年)の衣装、美術がセシル・ビートンによって巨額の費用をかけて再現されている。
競馬での白と黒の衣装は
オードリー・ヘプバーンはそれまでの映画でも変身を演じてきたが、この映画では変身が特に豪華になっている。
この映画には多くの有名な楽曲がある。
ヒギンズ役のレックス・ハリソンの話すような歌もみどころ。
映画「マイ・フェア・レディ」のもと
バーナード・ショーの戯曲「ピグマリオン」
映画「マイ・フェア・レディ」は、バーナード・ショーが1910年代に書いた戯曲「ピグマリオン」をもとにしている。
1938年の映画「ピグマリオン」
1938年に英国で映画「ピグマリオン」が作られて成功した。
この映画によってバーナード・ショーはアカデミー賞脚本賞を受賞している。
レスリー・ハワードはベネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞している。
ピグマリオン(字幕版)
ブロードウェイの「マイ・フェア・レディ」
1950年代にミュージカル化が企画された。
しかしオスカー・ハマースタイン二世、リチャード・ロジャーズのコンビはできないということで断った。
アラン・ジェイ・ラーナー、フレデリック・ロウのコンビも、1952年にはできないと考えた。(映画「ピグマリオン」の製作者ガブリエル・パスカルから話が来たという)
ラーナー、ローのコンビは1954年から再度挑戦して、1956年に初演が行われるに至った。
ミュージカル「マイ・フェア・レディ」はブロードウェイ史上記録的な成功を収めた。
映画「マイ・フェア・レディ」
1962年にワーナーブラザーズが「マイ・フェア・レディ」の映画化権を獲得したが、そのためにそれまでの最高額550万ドル余りを払った。
ブロードウェイではジュリー・アンドリュースがイライザを演じていたが、映画版では当時まだ知名度の低かったジュリー・アンドリュースの代わりに、オードリー・ヘプバーンが起用された。
レックス・ハリソンはそのまま。
映画版の脚本は、ブロードウェイ版と同じアラン・ジェイ・ラーナー。映画版にはブロードウェイ版と同じものが多く取り入れられている。
批判的考察↓
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