コロナ禍で医師が感染者を馬鹿にすることについて

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 2022年1月、それまで新型コロナウイルスの感染がおさまっていた日本でも、感染が拡大し始めた。

 その中で、筋肉博士Takafumi Osaka@muscle_penguin_という人のツイートが話題になった。

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問題のツイート

 問題のツイート↓

 Dr.丼という人の「発熱外来の嘆き事例ミニ~第6波編~」の①から④までをとりあげている。

 筋肉博士という人はそれに続けて次のようなことを言っている。

賛否両論

 Dr.丼も、筋肉博士という人も、認識不足ゆえに感染が起こっていることを問題としている。

 筋肉博士、Dr.丼が認識不足を戒める教えを広めたことに対して感謝している人も多い。

 しかし、筋肉博士、Dr.丼に対して批判している人も多い。

 両者が多くて、全体として多くなっている。

疑問

 筋肉博士、Dr.丼に対して、気になるところがある。

 診察してこれこれの問題が見つかったとして、広く警戒を呼び掛けることは、有益なことであろう。

 しかしそのために個々の診察を公開することは、倫理的に問題があることではないか?

 しかも、患者を馬鹿にするかたちで公開している。

 そういう人の診察を受けたいであろうか?

 現実とは違う例を作り上げたのかもしれないが、それはそれで問題があるのでは?

 筋肉博士がDr.丼の四つの例から結論を引き出していることもよくわからない。

 認識不足によって感染は起こっているかのように語ることにも疑問がある。

 感染者を愚者として差別することにならないか?

 Dr.丼の挙げた例をみると、ワクチン2回接種をすませて、日本で10月から12月まで感染者数が極めて少なくなっていた中で、仲間内でマスクを外していた者が多いが、それほど批判されるべきことなのか?

 そもそも専門家でない人が、専門家の思うように行動していなかったということは、それほど批判されなくてはならないことなのか?

 新型コロナウイルスに関して専門家でない人も、それぞれの仕事をもち、専門をもっていて、新型コロナウイルスの専門家も他の面ではその恩恵を受けている。新型コロナウイルスの専門家が上位にいるのではない。

 筋肉博士、Dr.丼のように感染者を馬鹿にするやり方は、多くの人を、そういうやり方を避けるように導くであろうが、その感染者を馬鹿にするというかたちになる。

 一方で、感染者を馬鹿にすることに反発する人も多い。

 必要のない対立を作っていると思われる。

四つの例

例①

 ワクチン2回接種済みの大学生。

 年末年始に大学のグループ13人でキャンプに行ってマスクをしていなくて感染したという。

女性「でも、コロナ、ずっと感染者いなくなってましたよね?」
Dr.丼「いなくなってましたね…確かに。当院も10~12月は陽性者全然いませんでした」
女性「でっしょ?だから、コロナもう終わったんだなーって思ってました。
Dr.丼「いや…あの…終わっては…」

発熱外来の嘆き事例ミニ~第6波編①~

 コロナはもう終わったと言って感染した人の認識不足を問題としているわけである。

例②

 ワクチン2回接種済み。44歳男性。

 12月17日から29日まで13日連続で飲み会(職場6回、友人4回、家族1回、実家で親戚と2回)

男性「いやー。感染経路不明ですよね。海外渡航とかしてませんよ!」
Dr.丼「ハイ、感染経路不明デスネ。(棒読み)」
男性「こうやってコロナは広がるんですね。」
Dr.丼「コレダケ、飲ミ会ガアレバ、広ガリマスネ(棒)」
男性「いや、時短営業にもなってないし、緊急事態宣言も解除されてますしね。飲みまくりました!」
Dr.丼「飲ミマクリマシタネ…(棒読)」

発熱外来の嘆き事例ミニ~第6波編②~

 これは連続の飲み会がいいかどうかということはあるが、ワクチン2回接種済みで、知り合いの間でマスクを外していたというケース。

 「飲ミマクリマシタネ…(棒読)」というところににじむ上から目線。

例③

 74歳男性。ワクチン2回接種済み。心疾患。12月24日から12月29日まで、息子夫婦とどんちゃん騒ぎ、テーマパーク、旅行。

 これもワクチン2回接種済みで、身内と遊んでいたというケース。

男性「オミクロンですかね?オミクロンだったらいいなあ!」
Dr.丼「な、なぜですか?」
男性「だってオミクロンは全員軽症なんでしょ?最高じゃないですか。」
Dr.丼「あなたは高齢者なので、わかりません。基礎疾患もあるので、あなたは入院で、コロナの新しい治療薬の使用を検討します」
男性「え?だってオミクロンだったらそんなのいらないんですよね?」
Dr.丼「オミクロンかどうかわかるのは数日かかります。」
男性「オミクロンだったら全員軽症ですよね?治療要らないんじゃないんですか?」
Dr.丼「全員軽症ではありません!イギリスの最近の報告では、成人は入院率は1/3、小児では1/2になる程度です。1/100や1/1000になるわけではないのです。」
男性「え?だってマスコミはオミクロンは全員軽症って言ってますよ?」
Dr.丼「それに、重症化するのは数日後です。初診時に重症なわけではありません。初診時に中等症なわけでもありません。中等症になるのは数日後、そして重症になるのはさらにその後です!来院した時は全員軽症なのは当然なのです。」
男性「えええ…?じゃあ、まだ、わからないってことですか?」
Dr.丼「わかりません。だからこそ、ハイリスク要因が揃っているあなたは、即入院なのです!」

発熱外来の嘆き事例ミニ~第6波編③~

 こんなことをグダグダ書くより、患者の中で、オミクロンについて誤解を持った人がいる、と言った方がいいのではないか?

 このDr.丼という人は、何に時間を使っているのだろうか?

例④

 ワクチン未接種。「怖いので打っていない」とのこと。

 12月27日から沖縄に旅行。1月3日に東京に帰る。

 これはワクチン未接種のケース。

考察

 医クラの間で、マスコミがオミクロンを軽く言いふらしたゆえに、軽く考えて感染する人が増えたという人が多いようである。

 マスコミに責任があるというのである。

 しかしそういう論法では、医クラがワクチンの効果を過度に持ち上げたゆえに、ワクチンを過信して感染する人が増えたということもできるのではないか?

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