1946年に公開された映画「雲流るるままに」(”Till the Clouds Roll by”)は、「ショウボート」や「煙が目にしみる」で有名な作曲家ジェローム・カーンの伝記映画である。
伝記の間にジェローム・カーンのミュージカルが入って、ジュディ・ガーランド、ジューン・アリスンその他当時のMGMのミュージカルのスターによって演じられている。
DVD>雲流るるままに (
「雲流るるままに」とは
「雲流るるままに」というのは、ジェローム・カーンの楽曲 “Till the Clouds Roll by” のことである。
映画「雲流るるままに」は、ジェローム・カーンの伝記であって、その中に “Till the Clouds Roll by” も出て来る。
映画「雲流るるままに」の構成
映画「雲流るるままに」は、ジェローム・カーンの伝記の中に、ジェローム・カーンのミュージカルが入っている。
ジェローム・カーンの伝記
「ショウボート」の公演を観たジェローム・カーンが、若くて売れていなかったころから、「ショウボート」を作るまでのことを回顧するというかたちになっている。
ジェローム・カーンを演じているのはロバート・ウォーカー。
編曲者ジム・へスラーがいつもそばにいて、その娘サリーとのやりとりがある。
英国で出会った女性との結婚。
英国の興行主チャールズ・フローマン、大女優マリリン・ミラー、作詞家オスカー・ハマースタイン二世などとのやりとりもある。
ジェローム・カーンは1945年に亡くなっている。そのことは映画の中で描かれていない。
ジェローム・カーンのミュージカル
この映画のみどころは、ジェローム・カーンの有名なミュージカルを再現しているところである。
それもジュディ・ガーランド、フランク・シナトラなど、当時のMGMのスターがやっている。
MGMスターによるジェローム・カーンのミュージカルの名場面集になっているのである。
まずはじめに15分近く舞台「ショウボート」の再現がある。
ジューン・アリスンはこの映画のタイトルになっている “Till the Clouds Roll by” (カラフルなレインコートのダンス)などをやっている。ただしそのミュージカル場面だけ。主役とのからみなど全くない。他の人もそういう感じである。
その中でジュディ・ガーランドは大女優マリリン・ミラー役で二つのミュージカル場面をやっているだけでなく、舞台裏のやりとりもある。ジュディ・ガーランドのところだけヴィンセント・ミネリの演出で力が入っている。特に「Who?」は多くの人が使われていて、ジュディの歌も踊りもよくできている。
サリーを演じたルシル・ブレマーは、主役とのやいとりもあって、「”I won’t dance”」などの歌、踊りもやっている。
「煙が目にしみる」はダンスがある。
最後に、多くの人を集めたセットで、スターが一人ずつジェローム・カーンの名曲を歌って、フランク・シナトラが “Ol’ Man River” を歌って終わる。
DVD
この映画は日本で公開されず、2005年にDVDが出た。
「雲流るままに」(2005年)
主役もオールスターも入っているが、その中でジュディ・ガーランドが大きい。
DVD>雲流るるままに (
「雲流るるはてに」(2008年)
「雲流るるはてに」になっている。
主役のロバート・ウォーカーを大きく出している。
雲流るるはてに – Till the Clouds Roll By –
英語版(2021年)
オールスターの感じを出している。
Till the Clouds Roll By [DVD]
英語版(2003年)
これではジュディ・ガーランドが主演のようだ。
Till the Clouds Roll By [DVD] [1946] by Robert Walker
英語版
似顔絵。
TILL THE CLOUDS ROLL BY
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