「きまぐれオレンジ☆ロード」TVシリーズが放映されていた時の「アニメディア」の投稿欄

広告
きまぐれオレンジ☆ロード
広告

(※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています)

 「きまぐれオレンジ☆ロード」のTVシリーズが放映されていた時、アニメ雑誌「アニメディア」の投稿欄はどうなっていたか?

 原作ファンの声はどのくらい取り入れられていたか?

広告

結論

 はじめに結論を言うと、「きまぐれオレンジ☆ロード」のTVシリーズが放映されていた間、原作ファンのアニメ版に対する批判的な声は載せられなかった。

 ただし「アニメディア」では、「アニメージュ」のようにTVシリーズを持ち上げる投稿も少ない。

 それゆえに全体として投稿が少ない。関心がなかったかのように見える。

原作ものに対する批判

 「きまぐれオレンジ☆ロード」のTVシリーズが放映された時には、「アニメディア」の投稿欄には、原作もののアニメに対する批判的な問題意識があった。

 1987年6月号の「アニメディア」の投稿欄「アニメアイ」の第一のテーマは「『めぞん一刻』中心に原作つきアニメの問題点を鋭くえぐるっ」というものである。これは4月号に掲載された「めぞん一刻」アニメ版に対する不満の投稿への反響が多かったというもの。

 「めぞん一刻」のアニメ版に対する批判というかたちで原作つきアニメが問題とされている。

 第一の投稿は、「めぞん一刻」の第42話が「原作つきアニメの限界というものを暗に示している」というもの。(48頁)

 それに対する選者のコメントは、「反響の多くが現在の『めぞん』の作り方に不信感を抱いたもの」であったことを伝えつつ、「スタッフの意志で作りかえるのは許されることでしょう」という擁護派の声をも取り上げている。(49頁)

 第二の投稿は、第50、51話を称賛するもので、選者のコメントは「50、51話のようにまるごとオリジナルの話を作れば、そこにアニメ『めぞん』の新しい魅力も生れるってもんだいと思うんだけど」というもの。(49頁)

 1987年7月号は「聖闘士星矢」特集で、「聖闘士星矢」に関して原作ファンに対してアニメ版を擁護する投稿が掲載されている。(68頁)

 「きまぐれオレンジ☆ロード」に関してはネタ的な投稿のみ。(67頁)

批判的な投稿

 1987年8月号も「聖闘士星矢」中心。

 「きまぐれオレンジ☆ロード」に関して「恭介は好人物⁉ 不自然な物語」と題する、主人公を批判し、物語を批判する投稿が掲載されている。(54頁)

 これは不自然ではないか?

 原作ファンによる批判とか、アニメファンによる擁護とかの投稿があって、その上で原作もアニメも批判する上のような投稿が掲載されているのであればいいが、そういう投稿はなくてこういう投稿だけが掲載されているのはおかしくないか?

 1987年9月号も「聖闘士星矢」中心。

 1987年10月号では、「きまぐれオレンジ☆ロード」に関するネタ的な投稿二つ(51、52頁)、ポエム一つ(56頁)

 そして55頁で、1987年8月号の批判的な投稿に対する反論二つ。これはまあいいのであるが、それしかないのか? とも思う。

 それから飛んで1987年12月号では、ネタ的な投稿四つ(49、53頁)に、原作の終わり方に対する批判。(54頁)

 1988年1月号では、ネタ的な投稿の一つに入っている。(49頁)

 1988年3月号では、3クール目あたりから格闘シーンが増えたことに対する批判の投稿。(55頁)

 ただしこの投稿でも「アニメの『O☆R』は、かなり原作の味を出していて、原作のアニメ化としては成功している方なんだから、今後は格闘シーンをあまり使わずに、スタジオぴえろ独自の味を創りだしてほしいです」とある。

 1988年4月号、5月号には特になし。

まとめ

 「きまぐれオレンジ☆ロード」の放映前には特に「めぞん一刻」をめぐって、原作とアニメ版との対立が問題とされていた。「聖闘士星矢」でもそのことは問題とされていた。

 ところが「きまぐれオレンジ☆ロード」に関してはそのことは問題とされなかった。

 何故に「めぞん一刻」では盛んに取り上げられた原作とアニメ版との対立に関する投稿が「きまぐれオレンジ☆ロード」では取り上げられなかったのか?

 「アニメージュ」と比べると、アニメ版を持ち上げる投稿は少ない。(それでも1988年3月号のようなものがある)

 全体として印象が薄いようである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました