手を洗う救急医Taka(木下喬弘)氏の気になるところ 感染対策と為政者の発言の関係

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 新型コロナウイルスの感染が拡大して、それに対する政治家の弁舌のよしあしが話題になった。

 そのことについての手を洗う救急医Taka(木下喬弘)氏の発言が気になった。

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2020年4月

 2020年4月ころには、ニューヨーク州のクオモ知事の弁舌が話題になっていた。

 そしてクオモ氏を持ち上げて、トランプ大統領(当時)をおとしめるとか、安倍首相(当時)をおとしめるとかいうことが盛んになされていた。

 そのことに関して木下氏は次のように語っていた。

 ここではNY市長のこととNY州知事のこととが混在しているが、NY州知事のこととして考えよう。

 木下氏が引用したツイートは「ファクトや成果ではなくイメージと格好良さで政治を評価している」ことを問題としている。

 それに対して木下氏が「その通りです」と同意しているのは、「イメージと格好良さ」ではなく、「ファクトや成果」によって評価すべきだということのように聞こえる。

 ところが木下氏はそれに続けて「安倍総理の語り口調は少し弱い感じがします」と言っている。

 「語り口調」が「少し弱い感じ」というのはまさに「イメージと格好良さ」を問題とすることである。

 そしてNY州(市)の感染対策が日本より悪かったとは言えないと言っている。

 「ファクトや成果」は必ずしも明らかではないというのである。

 たとえばNY州(市)に与えられた状況が日本に与えられた状況より厳しかったとすると、NY州(市)の死者数が日本の死者数より多くても、対策が悪かったとは言えない、ということであろうか。

 しかし木下氏はNY州知事などと比べて「安倍総理の語り口調」が「少し弱い感じ」がするということを問題としている。

 「ファクトや成果」は明らかでないにもかかわらず(死者数は日本の方が少ないにもかかわらず)、日本の首相の感染対策は、英米の指導者と比べて問題があると語っているのである。

 そういうことは科学的であろうか?

 クオモ氏の感染対策に関しては、その弁舌の裏で死者数を過小に報告していたということが問題とされた。

同州の死者数をめぐっては、セクハラ問題で辞任したクオモ氏が知事だった2月、高齢者施設の入所者の新型コロナによる死者数を故意に少なく公表していた疑惑が発覚している。24日に就任したホークル氏は、基準を見直して死者数を幅広く捉えることで、州政府のイメージを刷新したい狙いがあるとみられる。

「朝日新聞」NY州のコロナ死者1万2千人増 新知事が基準を改める

 木下氏は2020年10月ころには次のようなツイートをしていた。

 米国は2020年10月になっても「感染対策をしないと感染は収まらない」ということに気づいていないというのである。

 木下氏は2020年4月に「NYCの方が多くの人が死んだからといって、日本より対策が悪かったかというと、なんとも言えません」と語っていた。

 整合性はどうなるのであろうか?

ドイツ首相と日本の首相の比較

 2020年12月にドイツのメルケル首相(当時)が新型コロナウイルスに関してドイツ国民に訴えたことが話題となった。

 木下氏はそのメルケル氏の発言をとりあげて次のようにツイートしている。

 ドイツのメルケル首相(当時)の発言を日本の菅首相(当時)の発言と比較して、「えらい違い」と言っているのである。

 しかし感染対策として、メルケル氏はそれほどすぐれたことをしたのか? 菅氏はそれほど劣ったことをしたのか?

 2020年12月後半、日本でもドイツでも感染が拡大した。

 12月31日に東京で新規感染者が1300人を超えて過去最多となった。

 ドイツでは1日の死者が1000人を超えた。

 問題は、与えられた状況に対してどのように効果的に対処するかである。

 ところが木下氏はメルケル氏が「数字を直視しなさい」と訴えたことだけをとりあげて持ち上げている。

 そして菅氏が「ガースーです」と言ったことだけをとりあげておとしめている。

 そういうことは科学的と言えるのであろうか?

まとめ

 感染対策で重要なことは結果である。

 ところが2020年に新型コロナウイルスの感染が拡大してから、NYのクオモ氏やドイツのメルケル氏などの弁舌を結果と切り離して称賛する論調が日本でも欧米でも盛んであった。

 木下喬弘氏もそういう論調に傾いているように見える。

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