映画「踊る不夜城」の原題は “Broadway Melody 1938” 。1938年の「ブロードウェイ・メロディー」。
1929年の「ブロードウェイ・メロディー」、1936年の「ブロードウェイ・メロディー」(「踊るブロードウェイ」)に続く3作目。
ただし1938年の「ブロードウェイ・メロディー」(「踊る不夜城」)が公開されたのは1937年。
主役は前作と同じエレノア・パウエル。
ジョージ・マーフィーとのダンスもある。
幼いジュディ・ガーランドが強烈な印象を与える。
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映画「踊る不夜城」のあらすじ
競走馬のことから話は始まる。
優秀な競走馬の調子が悪いので、持主の金持ちはニューヨークに連れて行くことにした。
もともとその馬を育てていたサリー(エレノア・パウエル)はその馬が心配で、隠れてその電車に乗り込んでついていった。
そこで副調教師になっていた元芸人のソニー(ジョージ・マーフィー)、ピーター(バディ・イブセン)と出会った。
3人で踊っているところにスティーヴ(ロバート・テイラー)が入ってきた。スティーヴは、その競走馬のオーナーとブロードウェイでショーをやる契約をしていた。
スティーヴはサリーをそのショーに出そうと考えた。
ところがスポンサーの奥さんがサリーを外せと言ってきた。
映画「踊る不夜城」の見どころ
エレノア・パウエル
豪華な舞台でトリを飾るのはエレノア・パウエルの踊り。
ジョージ・マーフィーと親しい感じで踊るところも見どころ。雨の中で踊るところは「雨に唄えば」の先駆け。
ジュディ・ガーランド
この映画はジュディ・ガーランドが出演していることでも重要。
1939年の「オズの魔法使い」で有名になる前。
生意気だが歌のうまい子どもの役で出ている。
クラーク・ゲーブルに対する愛を歌うところは有名。
最後のショーにも出て来る。
競馬とオペラ
この映画で初めに出て来る楽曲はビゼーの「カルメン」。
オペラ好きの人物(チャールズ・イーゴー・ゴーリン)が出て来てオペラを歌うのであるが、競馬とからめてコミカルに使われている。
歴史
この映画ではエレノア・パウエルとジュディ・ガーランドが共演している。
エレノア・パウエルは、1930年代後半のMGMミュージカル映画を代表するスターであった。「踊る不夜城」でもトリを飾っている。
ところが1940年代には、ジュディ・ガーランドがMGMミュージカル映画を代表するスターになって、エレノア・パウエルはしりぞいていった。
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