1929年に公開された映画「ブロードウェイ・メロディー」は、ハリウッド初のオールトーキー・ミュージカル映画。
その年に最も売れたと言われている。
1929年の第2回アカデミー賞で作品賞を受賞している。
ブロードウェイ・メロディー (字幕版)
「ブロードウェイ・メロディー」のストーリー
歌手エディ(チャールズ・キング)が作った歌「ブロードウェイ・メロディー」は、ブロードウェイの舞台で使われることになっていた。
エディはその歌を、地方からニューヨークに出て来た芸人姉妹に歌わせようと考えていた。
エディはその姉妹の姉ハンク(ベッシー・ラブ)と婚約していた。
ところが舞台では、妹のクイニー(アニタ・ペイジ)だけが使われることになった。そのことによってクイニーはジャックという金持ちのプレイボーイに言い寄られることになった。
姉のハンク、その婚約者エディは、ジャックの評判がよくないと言って、クイニーをジャックから引き離そうとした。ところが、クイニーは2人と対立してジャックとの交際を続けようとしている。
クイニーはどうなるのか? 姉妹の関係はどうなるのか?
こういう話である。
ブロードウェイで成功しようとする気持ち、その前に立ちはだかる障害。
姉妹の愛情、それを引き裂く男性との関係。
それぞれの食い違う思い。裏に隠れた思い。
盛り上がるところ、落ち込むところが交互に出て来る。
「ブロードウェイ・メロディー」の歴史的意義
映画「ブロードウェイ・メロディー」は、初めてのオールトーキー・ミュージカル映画である。
1927年にトーキー映画第1作、「ジャズ・シンガー」が公開されたが、まだトーキーは部分的であった。
映画「ブロードウェイ・メロディー」はまた、バックステージもののミュージカル映画の先駆けにもなった。
「ブロードウェイ・メロディー」の続編
この映画の後に「ブロードウェイ・メロディー」という名を有する映画が3本作られている。
ただし話は続いていない。主役も、エレノア・パウエルになっている。
「踊るブロードウェイ」(原題は “Broadway Melody of 1936” )
公開は1935年。エレノア・パウエルが主役。
踊るブロードウェイ [DVD]
「踊る不夜城」(原題は “Broadway Melody of 1938” )
公開は1937年。エレノア・パウエルが主役。ジュディ・ガーランドが出ている。
踊る不夜城 [DVD]
「踊るニュウヨーク」(原題は “Broadway Melody of 1940” )
公開は1940年。エレノア・パウエルとフレッド・アステアの共演。
踊るニューヨーク [DVD]
「ブロードウェイ・メロディー」のDVD
ブロードウェイ・メロディー (字幕版)
コメント