日本台湾交流協会は2022年3月22日、台湾の人に対して行った「2021年度対日世論調査」の結果を発表した。
調査によると、「今後台湾が最も親しくすべき国」で最も多かったのは日本であった。
調査
調査は、台湾全土の20歳から80歳の男女のうち1068人をサンプルとして行われた。
期間は、2022年1月5日から1月22日まで。
設問および回答の対象は2021年全体。
設問と回答
その中からいくつかとりあげてみよう。
最も好きな国
「台湾を除き、あなたの最も好きな国(地域)はどこですか」という問いに対しては、日本が最も多くて他を引き離している。
日本は60%。その次の中国は5%。
中国が2位であることは注目すべきことであるが、2021年には2018年より減っている。(8%→5%)
「日本に親しみを感じますか」という問いに対しては、「親しみを感じる」という答えが多く、2022年には2018年より増えている。(70%→77%)
「親しみを感じない」という答えは少なく、3年の間にさらに減っている。(8%→6%)
最も親しくすべき国
「今後台湾が最も親しくすべき国(地域)はどこですか」という問いに対しては、日本が最も多い。その上に、2021年には2018年より多くなっている。(37%→46%)
2018年には中国がその次であったが、2021年には減っている。(31%→15%)
米国は2018年には中国の次であったが、2021年には中国を超えている。(15%→24%)
2018年から2021年までの情勢を反映しているのであろうか?
それだけの変化があったということであろうか?
日台関係
現状
「現在の日台関係をどう思いますか」という問いに対しては、良いと答えた人が多いが、2018年には53%であったのが、2021年には70%に増えている。
悪いと答えた人は少ないが、2018年には4%であったのが2021年には2%にまで減っている。
以前と比べて良くなったと答えた人は65%と多く、悪くなったと答えた人は2%と少ない。
良くなった原因
良くなった原因として、次のようなことが上位になっている。
一、「日本からのワクチン供与」(27%)
二、「助け合う関係(東日本大震災では台湾が日本を、コロナでは日本が台湾を助けた)」(20%)
三、「相互の民間関係が良好で、旅行や往来も頻繁」(16%)
四、「日本は何度も台湾への支持を公に発言」(13%)
五、「東日本大震災の際の台湾による義援金」(10%)
六、「国際情勢に鑑み、双方はより緊密に協力する必要がある」(10%)
将来
日本と台湾の関係は将来どうなるかという問いに対しては、発展するという答えが多いが、2021年には2018年より多くなっている。(59%→64%)
悪化すると答えた人は少ないが、減っている。(4%→3%)
おわりに
この調査がどのくらい台湾の実情を反映しているかわからないが、色々と考えるべきことがあるようである。
調査結果はこちら
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