新型コロナウイルス第6波で大阪は大変なことになっているという。
大阪ではこれまでにも感染が拡大して東京を上回ることがあった。
2021年7月に忽那賢志氏が大阪の感染対策に加わるという話があって、知念実希人氏などはそのことによって大阪の感染対策が劇的に改善されるかのように語っていた。
ところが2022年はじめからの第6波でもまた大阪は感染拡大に苦しんでいるようである。
知念氏などの語ったことに問題があったのではないか?
これまで
第6波より前にも、大阪の感染者数が東京を上回ったことはあった。
たとえば2021年4月。
東京より人口の少ない大阪で何故にそういうことが起こるのか?
忽那氏、大阪へ
2021年7月に忽那賢志氏が大阪の感染対策に加わるという話があった。
大阪府知事が忽那氏の意見を聞くようになったようである。
「医クラ」の反応
このことを受けて、「医クラ」はよろこびの声をあげた。
このように絶賛している。
知念氏等の語るところによると、
・忽那氏は「本物の専門家」である。
・忽那氏の意見が用いられることによって、感染対策は改善される。
・大阪府知事が忽那氏以前に聞いていたのは「本物の専門家」ではなかった。
・大阪府は「本物の専門家」の意見を用いなかったために、正しい感染対策ができなかった。
たとえば知念氏は、忽那氏が東京を去って大阪に行ったことによって、東京で感染爆発が起こったと語っている。
「本物の専門家」とそうでないものとを区別して、政治家が「本物の専門家」の意見を聞けば感染はおさまるが、そうでないと感染爆発すると語っている。
吉村知事が忽那氏の意見を聞くようになって、「見違えるほどに感染対策がまともになった」と語っている。
吉村知事が忽那氏の意見を聞くようになるまで、「大阪の新型コロナ対応は最悪だったというのが、医療関係者の共通認識だと思います」と言い切っている。
第6波
ところが第6波でもまた、大阪は感染拡大に苦しんでいるようである。
2022年2月10日に、大阪府内の死者の総数が東京都の死者の総数を上回ったという報道があった。
府内の死者総数は9日発表で3278人となり、東京都(3269人)を再び上回った。
朝日新聞 大阪府でコロナ死者増加、東京の総数上回る 高齢者へ感染拡大
2月11日には、病床使用率が「全国ワースト」という報道があった。
「人口10万人あたりの感染者数では、大阪が全国で最も多」いとも言われている。
2月16日の記事では「大阪府のコロナ確保病床の使用率が100%を超えています」と言われている。
忽那氏は「東京などと比べて大阪で多い理由の一つは、まん延防止等重点措置のタイミングが遅かったことがあるかもしれません。」と語っている。
病床使用率100%ということについて。
批判
こういう批判もある。
大阪コロナ大規模医療・療養センター
忽那氏は2月11日の記事で「これまでにないスピードで、軽症・中等症病床は埋まっている」と語っている。
ところで大阪ではオミクロン株以前に、大阪コロナ大規模医療・療養センターというものがつくられていた。
吉村知事の依頼で忽那氏が監修、責任医師をしている施設である。
この施設の入所対象者は、
・宿泊療養施設がひっ迫した際の、軽症患者及び無症状患者(家族での療養なども想定)
・軽症中等症病床がひっ迫した際の、入院が必要な軽症患者及び中等症I患者
とされている。
ところが利用者は少ないと報道されている。
大阪府の発表↓
2月18日の大阪府新型コロナウイルス対策本部会議で忽那氏は次のように言われたという。
何故に2月18日になってもそういうことができないのであろうか?
問題
知念実希人氏等は、忽那賢志氏が加われば大阪の感染対策は「劇的に改善」するかのように語った。
ところが忽那氏が大阪の感染対策に加わっているにもかかわらず、第6波において大阪の成績は全国最悪と言われている。
どういうことであろうか?
忽那氏による感染対策は、それほどすぐれたものではなかったのか?
忽那氏が悪いのではなく、大阪にもともと感染拡大の原因になることがあるのか?
いずれにせよ、忽那氏がいれば感染を抑えることができる、とは限らないということになる。
また、忽那氏がいてもこれほど感染拡大するのでは、忽那氏より前も、忽那氏と比べて「最悪」と言われるほど悪くなかったかもしれない。
「医クラ」と言われる知念実希人氏等は、実際にどうなるかわからないのに、甘い期待をもっていたのではないか。
また、味方を過度に持ち上げて、考えの異なるものを過度におとしめているようにも見える。
ワクチンに関しても、持ち上げすぎたのではないか?
先のことをよく考えずにものを言っているのではないか? と思ってしまう。
追記
知念氏、大阪の感染状況の悪化の原因を次のように推測している。
・「泉大津市にガチガチの反ワクチン市長」がいることが大阪の感染状況の悪化の原因になっているとか(泉大津市長にそのような力があるのか?)
・反ワクチンの長尾医師が「吉本興業に所属して芸人に影響を及ぼし、そこから関西メディアでかなりのコロナ軽視、反ワクチン思想が蔓延している」とか(長尾医師にそのような力があるのか?)
「エビデンス」のない陰謀論を展開している。
大阪で何故に感染が拡大するのか、知りたいことではあるが、知念氏の語るようなことであろうか?
長尾医師に対してそこまで言うか、ということも気になる。
知念氏は「吉村知事はくつ王がバックについてから、見違えるほどに感染対策がまともになった」と語っていた。
今も忽那氏は吉村知事のバックについていると思うが、そのことと現在の「感染状況の悪化」とはどういう関係にあると考えているのであろうか?
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