1946年に公開された映画「ブルー・スカイ」(原題は “Blue Skies” )は、ダンスのスター、フレッド・アステアと歌のスター、ビング・クロスビーが共演した映画。
2人は1942に公開された映画「スイング・ホテル」で初めて共演して、「ブルー・スカイ」は2作目。
楽曲は「スイング・ホテル」と同じくアーヴィング・バーリン。
「スイング・ホテル」は白黒であったが、「ブルー・スカイ」はカラー。
フレッド・アステアが引退作として力の入ったダンスを見せている。

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映画「ブルー・スカイ」のあらすじ
ジェド(フレッド・アステア)がラジオ番組で過去を語る。そして過去の映像が流れる。
ダンサーのジェドは、マリー(ジョーン・コールフィールド)が好きで結婚をもとめていた。
ところがマリーはジョニー(ビング・クロスビー)のことが好きになった。
ジョニーもマリーのことが好きになった。
しかしジョニーには付き合っている女性に言わずに自分の好きなことをやって、女性を苦しめるところがあった。
映画「ブルー・スカイ」の雰囲気
3人の関係は映画「スイング・ホテル」と似ているということもできる。(フレッド・アステアが好意を寄せる女性がビング・クロスビーに好意を寄せているという関係)
「スイング・ホテル」ではその関係はコミカルに描かれていた。
「ブルー・スカイ」ではその関係はそれより暗く描かれている。
「ブルー・スカイ」では、主要人物3人が皆苦しんでいる。しかも結婚とか、時間の経過とか、その苦しみに重みがある。
「ブルー・スカイ」はフレッド・アステアの引退作として作られていた。そのことと関係があるのであろうか?
(実際には、フレッド・アステアは数年後に復帰している)
映画「ブルー・スカイ」のみどころ
映画「ブルー・スカイ」のみどころは、アーヴィング・バーリンの楽曲、ビング・クロスビーの歌、フレッド・アステアのダンス。
ビング・クロスビーは「ブルー・スカイ」その他多くの歌を歌っている。
前作「スイング・ホテル」で有名になった楽曲「ホワイト・クリスマス」を「ブルー・スカイ」でもビング・クロスビーは歌っている。
”a Couple of song and dance men” では、ビング・クロスビーとフレッド・アステアが2人で歌い、踊り、芸を見せている。
フレッド・アステアは、引退作ということもあってか、特に力が入っている。
はじめの “a pretty girl is like a melody” から華やかな衣装の多くの女性の間で、フレッド・アステアは軽やかに遊ぶようなタップダンスをみせている。
終盤の “Heat Wave” (ヒート・ウェイブ)では、オルガ・サン・ホワンを相手に、背後の多くのダンサーとともに踊っている。
特にすぐれているのが “Puttin’ on the Ritz” (プッティン・オン・ザ・リッツ)。
トップ・ハット姿で、タップダンスも杖さばきもキレがあるが、背後の9人のフレッド・アステアとともに踊るところは、映像として面白い。
狂乱の20年代
フレッド・アステアが狂乱の20年代(Roaring Twenties)について語っている。
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