「きまぐれオレンジ☆ロード」の作者まつもと泉氏、死す

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きまぐれオレンジ☆ロード
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 2020年10月13日、漫画家のまつもと泉氏が亡くなったと伝えられた。

 ブログ「サイキンのまつもと」では次のように報告されている。

まつもと泉は今月6日午前0時過ぎに、
かねてより入院療養中の病院にて永眠いたしました。

サイキンのまつもと◆2020年10月13日(Tue)◆

 1958年10月13日生まれで、62歳になる数日前に亡くなったということのようである。

 長く難病を訴えて、入院を繰り返してきたが、これほど早く亡くなるとは思われなかった。

 1年前、2019年10月に吾妻ひでお氏が69歳で亡くなった時も早いと思われた。

 その時にその「突然の早すぎる死には、言葉がありません」とブログに書いていた人にその1年後、それ以上に「突然の早すぎる死」が訪れるとは思われなかった。

 まつもと泉氏は「文藝別冊[総特集]吾妻ひでお」(河出書房新社、2011年)で、「自分は自分がまだプロになる前から、ずっと吾妻先生のファンです」と 書いていた。(57頁)

 ブログでも「私が新人だった頃、大変影響を受けた漫画家が/吾妻ひでお先生でした。」と言い、「嬉しかったのは、吾妻先生からオレンジロードのファンです、と言って頂いた事です。」と言っている。


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関係ある人の悼む言葉

 突然の早すぎる死に対して、多くの人が言葉を寄せている。

江口寿史

 まず江口寿史氏。

 まつもと泉氏が尊敬し、影響を受けていた人。

よしまさこ

 まつもと泉氏は影響を受けた人として、よしまさこ氏を短編集「グラフィティ」で挙げていた。

 よしまさこ氏の著書「もう一度あいたい」には、近年のまつもと泉氏との対談が収められている。


もう一度あいたい

 「もう一度あいたい」のはじめに収められている「潮風がいっぱい」という漫画は、「きまぐれオレンジ☆ロード」との関係で興味深い作品。

 発表されたのは「きまぐれオレンジ☆ロード」の連載より前であって、「きまぐれオレンジ☆ロード」に影響を与えた作品の一つとも思われる。

 興味深いのは、「きまぐれオレンジ☆ロード」の檜山ひかるのような位置にある人物が主人公になっているところ。

 「きまぐれオレンジ☆ロード」を違う角度から見たようなかたちになっている。

ゆでたまご嶋田

 「きまぐれオレンジ☆ロード」と同じ時期に「週刊少年ジャンプ」で「キン肉マン」を連載していたゆでたまご嶋田氏。

 まつもと泉氏がゆでたまご作品のアシスタントをしていたことを明らかにしている。

萩原一至

「きまぐれオレンジ☆ロード」にアシスタントとして参加していた萩原一至氏。

 絵。

岡崎武士

 同じくアシスタントとして参加していた岡崎武士氏。

 数日後には絵。

麻宮騎亜

 麻宮騎亜氏も接点があった。

きたがわ翔

 萩原一至氏と親しいというきたがわ翔氏。

上條淳士

 「To-y」の作者。

 「同じ時代を生きた」という言葉は重い。

樹崎聖

 樹崎聖氏は近年のまつもと泉氏が「きまぐれオレンジ☆ロード」のいろいろな裏話を語る動画をやっていた。

藤田和日郎

 藤田和日郎氏の「きまぐれオレンジ☆ロード」に対する思い入れ。

赤松健

 赤松健氏は近年まつもと泉氏と対談などしていた。

翻訳

 イタリア語に翻訳した人。

 そのイタリア語版を読んでいたという人。

望月智充

 問題作「あの日にかえりたい」の監督、望月智充氏。

 望月智充氏は2015年のブログ記事で、まつもと泉氏の「あの日にかえりたい」に対する「呪詛」に言及して「原作者の権力恐るべし」と語っていた。

 ここでは、原作者に対する扱いについて「とても気の毒に思った」と言っている。

「きまぐれオレンジ☆ロード」

 まつもと泉といえばやはり「きまぐれオレンジ☆ロード」。

 漫画「きまぐれオレンジ☆ロード」の各話のタイトルを表にしてまとめた。

 それぞれの話が、「週刊少年ジャンプ」、ジャンプコミックス、愛蔵版(文庫版)のどこに収められているかもまとめた。


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