月: 2022年2月

  • 中国はロシアのウクライナ侵攻をどう考えるのか?

    中国はロシアのウクライナ侵攻をどう考えるのか?

     2022年2月4日に行われた北京冬季五輪開会式では、米国をはじめ多くの国が政府関係者を送らない「外交的ボイコット」をしたが、ロシアのプーチン大統領は出席した。

     開会式に先立って、プーチン大統領と習近平中国国家主席とは会談を行い、共同声明を発表した。

    https://www.bbc.com/japanese/60262771

     2月20日に五輪の閉会式が行われた。

     その後に、ロシアはウクライナに侵攻を始めた。

     中国はそのロシアの行動をどう考えているのか?

    いとぐち

     ロシアがウクライナ侵攻を始めるまで、中国の人は、ロシアの侵攻などない、英米が自分の利益のために煽っているだけだと語っていた。

     「人民網」も、「中国に帰った中国人」宋文洲氏も、そうであった。

     実際には、ロシアが侵攻を始めた。

     「人民網」も、宋文洲氏も、間違えていたわけである。

     その間違いは、個人の問題にとどまることでなく、中国と関わることである。

     宋文洲氏は、中国を代表しているように見える。

     人民日報は、中国共産党中央委員会の機関紙である。

     宋文洲氏も、「人民網」も、中国と親しいロシアは、英米のような悪いものではないゆえに侵攻などしない、と語っていた。

     ところがロシアは侵攻という悪いことをした。

     中国側は、あれほど自信をもってしていた予測を外したことになっている。

     あれほど英米を馬鹿にしていたのに、英米が警戒したような悪いことをロシアが実行したので、英米が正しくて、中国は間違っていたことになっている。

     中国はロシアに裏切られたのであろうか?

     とはいっても、中国はその後もロシアより米国を攻撃し続けているようである。

     それとも実は知っていたのであろうか?

     ウクライナ国境にロシアが軍を集結させていた状況では、米英のように侵攻に警戒する方が自然で、中国のように米英が自分の利益のために煽っているときめつける方が不自然ではないかとも思うが、中国にとっては自然だったのであろうか?

    検証

    問題提起

     五輪が開幕して間もない2月6日、宋氏は「ロシアがウクライナを侵攻する」というのは、米国が「政治作戦」として言っていることだと語っていた。

     米国が悪い、米国が「陰湿」だというのである。

     そして「結果を見守ってください」と語っている。それほどその予想に自信をもっていたわけである。

     漫画は前から引用していたと思うが、米国が各国を従わせているということをあらわしているようである。

     今度のことも、米国が悪い企みに各国を従わせようとしているということであろうか。

     宋氏はこのようにその予想によって米国をはじめとする様々な国、人を馬鹿にしてきていた。

     宋氏の予想が覆ると、そのことも覆ることになる。―上に挙げられた国々ではなく、宋氏自身が誤解のとりこになっていたわけである。

     2月9日に宋氏は、米国とロシアと、「誰が嘘吐きかを確認する良い機会」だと言っている。

     たしかに「良い機会」である。

    2月16日侵攻説

     2月16日にロシアが侵攻する、とバイデン米大統領が語った。

     宋氏はそのことを問題としている。

     その予測は外れると思っていたようである。

     2月15日。

     そして2月16日。

     予測は外れた、というわけである。

     しかし実際には、それから間もなくロシアがウクライナに侵攻した後から振り返ると、必ずしも予測が正しくなかったとは言えない。

     ロシアは、予測通り、ウクライナに侵攻する意図を持っていたからである。

     この場合、時期の予測が当たらなかったことは、それほど大きな問題ではない。駆け引きがあるからである。

     ロシアが侵攻する意図をもっていなかった場合には、米国が空騒ぎしただけであったということになる。そうであったならば、宋氏の批判は正しい。しかし今回そうではなかった。

     逆に、宋氏が何故にあれほど自信満々にロシアは侵攻しないと思い込んでいたのか、気になる。

    英米の目標

     宋氏は当初、英米がロシアによるウクライナ侵攻に警鐘を鳴らすのは、英米自身の利益のためときめつけていた。

     まず米国は次のような利益のためにロシアがウクライナに侵攻すると煽ったと語っている。

     次に、「米国がEU経済と独自軍事体制を打撃するため」という。

     「ロシアと欧州との連帯を阻止する」という目標があるという。

     米国の真の狙いはロシアから欧州へのエネルギー供給を排除することだと語っている。

     本質は欧州と米国の戦いと語っている。

     ここまでのことをまとめると、パイプラインによるロシアから欧州へのエネルギー供給を止めることによって、ロシアと欧州との連帯を阻止し、その代わりに米国のガスと武器を押収に売るために米国は動いているというのである。

     英国も米国とともに欧州とロシアとの連帯を阻止しようとしているということであろうか。

     人民網でも同様に、米国が扇動して、欧州と対立していると言われている。

    内政面で実績に劣るバイデン政権は、ウクライナ問題を利用して国民の関心をそらすとともに、ロシアを共通の敵に仕立て上げることで欧州の同盟国を抱き込み、米国が主導・掌握・コントロールする欧州秩序を維持する必要がある。そのため、ウクライナ情勢の緊張が続くことは米国の利益に資するのだ。しかし、ウクライナをめぐる軍事衝突の発生が米国に及ぼす影響は限定的だが、欧州諸国には難民の大量流入、対露制裁による巨額の経済的損失、「ノルドストリーム2」プロジェクトの頓挫といった耐え難い結果をもたらす。だからこそ、欧州はウクライナをめぐる衝突の回避を最重要目標としているのだ。

    人民網日本版 2月17日 ウクライナ情勢の誇張、米欧それぞれに思惑

    http://j.people.com.cn/n3/2022/0217/c94474-9959431.html

     この記事にあるように、バイデン政権が現在低下している支持率の対策として、ロシアによるウクライナ侵攻を言い出したということは、宋氏も言っている。

     次の記事も同様。

     2月21日の記事でこういうことを言っていることからも、ロシアと中国との間で意思疎通がなかったのではないかと思われる。

    米国政府はロシアが近くウクライナに「侵入」するとの宣伝を連日繰り返している。ロシア側がウクライナへの武力行使の意図はないと繰り返し強調し、米国と始めとする西側に対しその安全保障上の懸念を真剣に受け止めるよう望む中でもなお、米政府は「侵略はいつでも起こり得る」と言い張っている。戦争の危機を誇張・宣伝し、意図的に緊張をつくり出す米側のこうした行為は、不信と分断を激化させ、ウクライナ危機及びこれに関係する問題の適切な解決を妨げるだけだ。

    人民網日本語版 2月21日 戦争の危機の誇張・宣伝はウクライナ危機の解決に無益

    http://j.people.com.cn/n3/2022/0221/c94474-9960881.html

     ロシアがウクライナに侵攻した後からみると、米英は警戒すべきことを警戒していたと思われる。

     宋氏や人民網が語ることは、空想のようである。

    イラク戦争

     米国がロシアはウクライナに侵攻すると語ったことを、宋氏は、イラク戦争の時に米国が語っていたことと同じようなこととみなしていた。

     2月18日のツイート。

     2月21日のツイートでも、両者を全く同じようにみなしている。

     イラク戦争の時と同じように、今度も米国は自国の利益のために口実を設けて戦争を始めようとしているというのである。

     英国に対しても同じように批判している。

     こういう論法は2月10日に趙立堅氏がやっていた。

     これをみると、中国政府もそう考えていたように見える。

     実際には、米国が語っていたように、ロシアはウクライナに侵攻した。

     中国政府も、米国の過去の行動から導き出したパターンにとらわれていて、ロシアの実情を知ることができなかったのであろうか?

    米国の情報網

     宋氏は、はじめ米国の情報力を馬鹿にしていた。

     2月19日には、『米国の「情報力」は凄い』と皮肉を言っている。

     「偽情報をばら撒く米国」と言うのである。

     2月20日にも『米国の「情報力」』を馬鹿にしている。

     イラク戦争などのパターンによってみるのが正しいと思い込んでいたようである。

     2月20日にも、米国の「情報力」を馬鹿にしている。

     アフガニスタンの時のことをもちだしている。

     このように宋氏は米国の「情報力」を繰り返し馬鹿にしていた。

     ところが、2月25日には、宋氏は米国の情報力がすぐれていることを認めている。

     米国の情報が正しかったことが明らかになったからである。

     ついでに宋氏がリツイートした中華人民共和国駐大阪総領事のツイートもとりあげておこう。

     2月19日のツイートで、米国に対して「戦争デマをばらまく」と語っている。

     「戦争で血をすってきた凋落覇権アメリカが世界平和が続くと持たない」というのは、宋氏と同様の見方。

     逆にそれこそ「デマ」ではないか?

     それにしても総領事として言葉遣いが「異常」。

    謝罪

     宋氏の以上の見通しは外れた。

     現実にロシアはウクライナに侵攻した。

     米英が自国の利益のために語っていたのではなかった。

     宋氏自らそのことを認めて謝罪している。

     宋氏は、「プーチンはまるで別人のようで…」と語っている。

     宋氏がそれまで見て、予想していたのとは別人のようにプーチン大統領は動いたというのである。

     それまで宋氏はプーチン大統領を擁護していたが、現実のプーチン大統領は擁護できないことをしたと考えているようである。

     しかしまた「そこまで追い込まれたのか」というように同情してもいる。

     宋氏はロシア国内の専門家にとっても想定外であったという記事を引用している。

     宋氏は侵略を支持しないという。

     ただし同時に米国に反対することを忘れない。

    中国の態度

     宋氏はそれぞれの時の中国の態度を伝えている。

     2月13日のツイート。

     後から見ると、事情を知っていたロシア、米国に対して、中国は事情を知らずにいたのではないかとも思われる。

     2月22日。ウクライナ東部の親ロ派地域の独立をプーチン大統領が承認したことを受けて。

     ロシアに対しては賛成できないという。

     しかしまた米国も悪いということは言い続ける。

     2月25日。ロシアによるウクライナへの全面侵攻開始を受けて。

     やはりロシアも悪いが米国も悪いという主張。

     「ロシア」という言葉が出てこない。

    まとめ

     ロシアがウクライナに侵攻するまで、宋文洲氏も人民網も、英米がそのことをいうのは自分の利益のためだと語っていた。

     実際にはロシアはウクライナに侵攻した。

     宋氏等の予想は外れた。

     ロシアと中国とは一致していないようにも見える。

     それとも実は一致しているのであろうか?

     いずれにせよ宋氏等はその後、ロシアと距離をとりながらも、ロシアを攻撃せず、米国等に対する批判を続けている。

     2月25日には、プーチン大統領と習近平国家主席との間で電話会談が行われた。

    ロシアのプーチン大統領は25日、中国の習近平国家主席と電話会談し、ウクライナとハイレベル協議を開催する意向があると述べた。習主席は、ロシアとウクライナの対話を通じた問題解決を支持すると伝えた。中国外務省が協議内容を公表した。

    REUTERS 2022年2月25日 プーチン氏「ウクライナとハイレベル協議の意向」、中国主席に表明

    https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-china-xi-idJPKBN2KU1CO

     距離をとりながらも連携するかたちか。

     ちなみに3月4日から13日まで開催される北京パラリンピックはどうなるのであろうか?

     プーチン大統領は、北京五輪の開会式に出席して、閉会式の後にウクライナへの侵攻を始めたので、北京五輪を立てたようである。

     しかしウクライナ侵攻という大事件によって、北京五輪の印象は薄れているのではないか?

  • なぜか宮澤大輔氏と対決しない知念実希人氏 5~11歳のワクチンをめぐって

    なぜか宮澤大輔氏と対決しない知念実希人氏 5~11歳のワクチンをめぐって

     2022年2月21日、泉大津市は5~11歳のワクチン接種について、接種券を送付せず、希望者が申請すると発表した。

     それに対して知念実希人氏は、「とんでもない決定」、「許されない」こととするツイートを拡散した。

     そういう知念氏のやり方に疑問を感じた。

     そもそも接種券を送付しないということは、宮澤大輔氏によるところが大きい。ところが知念氏はなぜか宮澤氏と対決しない。そのことにも疑問を感じた。

    泉大津市の決定

     そもそも今度の5~11歳のワクチンは、オミクロン株に対するエビデンスが十分にないことから、努力義務の規定は適用されないことになっている。

     厚生労働省も次のように説明している。

    小児については、現時点において、オミクロン株に対するエビデンスが確定的でないことも踏まえ、小児について努力義務の規定は適用せず、今後の最新の科学的知見を踏まえ、改めて議論することが適当であるとされました。

    新型コロナワクチンQ&A なぜ小児(5~11歳)の接種は「努力義務」が適用されていないのですか。

     泉大津市の決定は、その厚生労働省の決定をもとにしている。

    現在、この年齢層への接種の安全性やワクチンの効果などに関する十分な情報やデータが揃っておらず、予防接種法の努力義務の規定は適用されていないことから、接種券の一括送付は行わないため、接種を希望する人は、必ず事前に申請をしてください。

    泉大津市 5歳から11歳の新型コロナワクチン接種について

     努力義務ということは、予防接種法に次のように定められている。

    (予防接種を受ける努力義務)
    第九条 第五条第一項の規定による予防接種であってA類疾病に係るもの又は第六条第一項の規定による予防接種の対象者は、定期の予防接種であってA類疾病に係るもの又は臨時の予防接種(同条第三項に係るものを除く。)を受けるよう努めなければならない。
     前項の対象者が十六歳未満の者又は成年被後見人であるときは、その保護者は、その者に定期の予防接種であってA類疾病に係るもの又は臨時の予防接種(第六条第三項に係るものを除く。)を受けさせるため必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

    昭和二十三年法律第六十八号 予防接種法

     努力義務とされると、「対象者」は「予防接種」を「受けるよう努めなければならない。」のであり、「保護者」は「予防接種」を「受けさせるため必要な措置を講ずるよう努めなければならない。」のである。

     知念氏は、「努力義務」ということは「任意」ではないということだと語っている。

     そして今度の5~11歳のワクチンでも「任意でいい」と語っている。

     泉大津市が接種券を一括送付せずに、希望者が申請するようにしたことは、接種を任意にするためではないか?

     それを知念氏のように「とんでもない決定」とか「許されないこと」とかいって、たたきつぶそうとすることには違和感がある。

     逆に、道徳義務の規定は適用しないとされたにもかかわらず、接種券を一括送付しなくてはならないという方が説明を要するのではないか?

     知念氏はツイッターの自己紹介に「エビデンスに基づいた有用な情報提供を心掛けております」と書いているが、今度のワクチンが「小児については、現時点において、オミクロン株に対するエビデンスが確定的でないこと」に「基づいた有用な情報提供」はできているのか?

    反「反ワクチン」の問題

     知念氏は泉大津市長を「反ワクチン活動を行っている」として、その市長による決定を批判している。

     次のツイートでも、泉大津市長を「様々な反ワクチン運動にかかわっている危険人物」とよび、「非科学的なイデオロギーで市民の生命を危険に晒しています」と語っている。

     しかし接種券を一括送付しないということは、必ずしも「反ワクチン」ではない。必ずしも「非科学的なイデオロギー」ではない。

     それを「反ワクチン」ときめつけて攻撃することは、正しくないのではないか?

     接種券を送付するかどうかを問題としている時に、市長のその他の活動は関係ないのではないか?

    なぜ宮澤大輔氏と対決しないのか?

     泉大津市のように、5~11歳のワクチン接種について、自治体が接種券を送付せず、希望者が申請するようにすべきだということは、宮澤大輔氏によるところが大きい。

     宮澤氏がその考えをツイッターで広めてきたのである。

     宮澤氏がツイッターでその考えを広めていく間、知念氏は放っていて、泉大津市の決定が出て突然大変なことが起こったかのように問題としていることは、奇妙に見える。

     知念氏が泉大津市の決定に対して「とんでもない」とか「許されない」とか考えるのであれば、それより前からそういう考えを広めていた宮澤氏と対決すべきではなかったか?

     日本全国の5~11歳の子どもにとっても、保護者にとっても、できるだけ議論を尽くすべきだと思われるのに、何故に知念氏は宮澤氏と議論を尽くさなかったのか?

     宮澤氏は繰り返し議論を求めていたのに、何故に答えなかったのか?

    宮澤大輔氏と対決しない知念実希人氏

     知念氏はなぜか宮澤氏と直接に対決せずに、次のようなことをしている。

    「殺害予告」

     知念氏は宮澤氏を「私に殺害予告をした医師」とよんでいる。そしてその証拠を出している。

     これは「殺害予告」であろうか? これをもって宮澤氏を「反社会的な人物」とよぶことができるであろうか?

     知念氏にとって宮澤氏は「殺害予告をした医師」として印象づけられたのかもしれない。

     しかし宮澤氏は多くの場合、新型コロナウイルスに関すること、ワクチンに関することで知念氏に問いかけていた。

     それにもかかわらず宮澤氏を「殺害予告をした医師」とよぶことは、偏った印象を与えることではないか?

     宮澤氏の主張と対決せずに、「殺害予告をした医師」という印象を与えているように見える。

     ここでも宮澤氏について「私に殺人予告をした眼科医」と言っている。

     知念氏が宮澤氏と対決してその主張をことごとく論破しているならば、「専門家でもなんでもなく、適当なことを言っているだけですよ」と言うことにも説得力があったかもしれない。

     実際にはそういうことはないので説得力はない。

    「ありきたりの情報」

     宮澤氏の批判を受けた知念氏のツイート。

     宮澤氏が知念氏について「ありきたりの情報を偉そうに語ってる」というのは、下のツイートをもとにしている。

    https://twitter.com/blanc0981/status/1496371195557855234?s=20&t=6H42788JWRGJSvhR8py37g

     宮澤氏のツイートと、それに対する知念氏のツイートとを比べてみると、知念氏に対して疑問を抱かざるを得ない。

     宮澤氏は知念氏に対して具体的な反論を出している。

     それに対してエビざんす氏のように「コロナ情報にオリジナリティはいらんやろ」と言い、「それこそ『ぼくのかんがえたさいきょうのころなたいさく』でしかない」と言っても、宮澤氏を論破したことにはならない。

     そういうエビざんす氏の、宮澤氏と対決せずに戯画化しただけツイートを、知念氏が引用して笑っている。

     ここでも、宮澤氏との対決という中身なしに、宮澤氏が笑うべき存在であるかのような印象をつくっているのである。

     前に書いたこともそのことと通ずるところがある↓

    おわりに

     知念実希人氏等「医クラ」と言われる人々が子どものワクチン接種について積極的な発言をなす中で、宮澤大輔氏が異論を出していたにもかかわらず、知念氏等が宮澤氏に答えず、対決しないままで、子どものワクチン接種が進められていったことは、奇妙なことであった。

     そして泉大津市の決定が出たところで、知念氏が突然「非科学的」な「反ワクチン」として否定するように扇動したことも、奇妙なことであった。

     何故に議論を尽くさないのか?

  • 【朗報】手を洗う救急医Taka氏、第6波のピークアウトについて予測した上、検証しましょうという!

    【朗報】手を洗う救急医Taka氏、第6波のピークアウトについて予測した上、検証しましょうという!

     2020年2月4日に三浦瑠麗氏が発表した新型コロナウイルス第6波の「ピークアウト」予測に対して、手を洗う救急医Taka氏が次のように発言した。

     「ほぼ確実には外すと思います」と言った上で、「しっかり検証しましょう」と言ったのである。

     これまでの新型コロナウイルスについての「専門家」の予測にモヤモヤしてきた人にとって朗報ではないか?

    予測をめぐる問題

     これまで新型コロナウイルスについての「専門家」の予測には、モヤモヤするところがあった。

    ・2021年夏の第5波について、西浦博氏等の「専門家」の予測は、現実より過大であったとか、

    ・2021年に、手を洗う救急医Taka氏などワクチン接種を推し進める人がワクチンの力について語ったことは過大であったとか、

     そういうことがあったにもかかわらず、「専門家」はそのことを問題とせずに、先に進もうとしているように見える。

     一方で「専門家」は、「専門家」でないと言われる人の予測を見下しているようである。

    期待

     今回、手を洗う救急医Taka氏は、三浦氏の予測に対して「ほぼ確実に外すと思う」と言った上で、「しっかり検証しましょう」と言っている。

     三浦氏の予測に対して「ほぼ確実に外すと思う」と言うことは、手を洗う救急医Taka氏が自ら、三浦氏の予測は「ほぼ確実に外す」という予測を出しているということである。

     手を洗う救急医Taka氏はどういう根拠によってそういう予測を出すことができたのか? 三浦氏の予測に対して「ほぼ確実に外すと思う」と言うことができるほどの根拠とはどういうものであったのか? 知りたいところである。

     手を洗う救急医Taka氏のような専門家がここまで強く言っているのであるから、十分な根拠があると思うが、手を洗う救急医Taka氏の予測が現実に正しかったかどうかも、確かめておかなくてはならない。

     手を洗う救急医Taka氏は「しっかり検証しましょう」と言っている。

     手を洗う救急医Taka氏は、予測に対して「しっかり」とした「検証」が行われなくてはならないという考えを示しているのである。

     三浦氏の予測に対しても、手を洗う救急医Taka氏の予測に対しても、「しっかり」とした「検証」が行われなくてはならないということである。

     三浦氏の予測、手を洗う救急医Taka氏の予測が、現実に合っていたかどうかということについて「しっかり」とした「検証」が行われたならば、モヤモヤはなくなって、感染の動向についての理解が深まるとともに、「専門家」に対して敬意をもつこともできる。

  • 大阪の感染対策は忽那賢志氏によって改善されたのではなかったのか?

    大阪の感染対策は忽那賢志氏によって改善されたのではなかったのか?

     新型コロナウイルス第6波で大阪は大変なことになっているという。

     大阪ではこれまでにも感染が拡大して東京を上回ることがあった。

     2021年7月に忽那賢志氏が大阪の感染対策に加わるという話があって、知念実希人氏などはそのことによって大阪の感染対策が劇的に改善されるかのように語っていた。

     ところが2022年はじめからの第6波でもまた大阪は感染拡大に苦しんでいるようである。

     知念氏などの語ったことに問題があったのではないか?

    これまで

     第6波より前にも、大阪の感染者数が東京を上回ったことはあった。

     たとえば2021年4月。

    https://www.jiji.com/jc/article?k=2021040400251&g=soc

     東京より人口の少ない大阪で何故にそういうことが起こるのか?

    忽那氏、大阪へ

     2021年7月に忽那賢志氏が大阪の感染対策に加わるという話があった。

     大阪府知事が忽那氏の意見を聞くようになったようである。

    「医クラ」の反応

     このことを受けて、「医クラ」はよろこびの声をあげた。

     このように絶賛している。

     知念氏等の語るところによると、

    ・忽那氏は「本物の専門家」である。

    ・忽那氏の意見が用いられることによって、感染対策は改善される。

    ・大阪府知事が忽那氏以前に聞いていたのは「本物の専門家」ではなかった。

    ・大阪府は「本物の専門家」の意見を用いなかったために、正しい感染対策ができなかった。

     たとえば知念氏は、忽那氏が東京を去って大阪に行ったことによって、東京で感染爆発が起こったと語っている。

     「本物の専門家」とそうでないものとを区別して、政治家が「本物の専門家」の意見を聞けば感染はおさまるが、そうでないと感染爆発すると語っている。

     吉村知事が忽那氏の意見を聞くようになって、「見違えるほどに感染対策がまともになった」と語っている。

     吉村知事が忽那氏の意見を聞くようになるまで、「大阪の新型コロナ対応は最悪だったというのが、医療関係者の共通認識だと思います」と言い切っている。

    第6波

     ところが第6波でもまた、大阪は感染拡大に苦しんでいるようである。

     2022年2月10日に、大阪府内の死者の総数が東京都の死者の総数を上回ったという報道があった。

    府内の死者総数は9日発表で3278人となり、東京都(3269人)を再び上回った。

    朝日新聞 大阪府でコロナ死者増加、東京の総数上回る 高齢者へ感染拡大

    https://www.asahi.com/articles/ASQ2B6QNKQ2BPTIL00W.html

     2月11日には、病床使用率が「全国ワースト」という報道があった。

     「人口10万人あたりの感染者数では、大阪が全国で最も多」いとも言われている。

    https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000244598.html

     2月16日の記事では「大阪府のコロナ確保病床の使用率が100%を超えています」と言われている。

     忽那氏は「東京などと比べて大阪で多い理由の一つは、まん延防止等重点措置のタイミングが遅かったことがあるかもしれません。」と語っている。

    https://www.asahi.com/articles/ASQ2H5SDRQ2GULBJ015.html?twico

     病床使用率100%ということについて。

    https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20220216-00282294

    批判

     こういう批判もある。

    https://twitter.com/chaosbalance_/status/1492254717225107456?s=20&t=6AGDe6nHhOZSgUj5_piW3Q

    大阪コロナ大規模医療・療養センター

     忽那氏は2月11日の記事で「これまでにないスピードで、軽症・中等症病床は埋まっている」と語っている。

     ところで大阪ではオミクロン株以前に、大阪コロナ大規模医療・療養センターというものがつくられていた。

     吉村知事の依頼で忽那氏が監修、責任医師をしている施設である。

     この施設の入所対象者は、

    ・宿泊療養施設がひっ迫した際の、軽症患者及び無症状患者(家族での療養なども想定)

    ・軽症中等症病床がひっ迫した際の、入院が必要な軽症患者及び中等症I患者

    とされている。

    https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20211107-00266989

     ところが利用者は少ないと報道されている。

    https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000244655.html

     大阪府の発表↓

    https://www.pref.osaka.lg.jp/default.html

     2月18日の大阪府新型コロナウイルス対策本部会議で忽那氏は次のように言われたという。

     何故に2月18日になってもそういうことができないのであろうか?

    https://www.pref.osaka.lg.jp/kikaku_keikaku/sarscov2/70kaigi.html

    問題

     知念実希人氏等は、忽那賢志氏が加われば大阪の感染対策は「劇的に改善」するかのように語った。

     ところが忽那氏が大阪の感染対策に加わっているにもかかわらず、第6波において大阪の成績は全国最悪と言われている。

     どういうことであろうか?

     忽那氏による感染対策は、それほどすぐれたものではなかったのか?

     忽那氏が悪いのではなく、大阪にもともと感染拡大の原因になることがあるのか?

     いずれにせよ、忽那氏がいれば感染を抑えることができる、とは限らないということになる。

     また、忽那氏がいてもこれほど感染拡大するのでは、忽那氏より前も、忽那氏と比べて「最悪」と言われるほど悪くなかったかもしれない。

     「医クラ」と言われる知念実希人氏等は、実際にどうなるかわからないのに、甘い期待をもっていたのではないか。

     また、味方を過度に持ち上げて、考えの異なるものを過度におとしめているようにも見える。

     ワクチンに関しても、持ち上げすぎたのではないか?

     先のことをよく考えずにものを言っているのではないか? と思ってしまう。

    追記

     知念氏、大阪の感染状況の悪化の原因を次のように推測している。

    https://twitter.com/MIKITO_777/status/1496443276848943107?s=20&t=IVxS22paVHGqjlTLDPl3ag

    ・「泉大津市にガチガチの反ワクチン市長」がいることが大阪の感染状況の悪化の原因になっているとか(泉大津市長にそのような力があるのか?)

    ・反ワクチンの長尾医師が「吉本興業に所属して芸人に影響を及ぼし、そこから関西メディアでかなりのコロナ軽視、反ワクチン思想が蔓延している」とか(長尾医師にそのような力があるのか?)

     「エビデンス」のない陰謀論を展開している。

     大阪で何故に感染が拡大するのか、知りたいことではあるが、知念氏の語るようなことであろうか?

     長尾医師に対してそこまで言うか、ということも気になる。

     知念氏は「吉村知事はくつ王がバックについてから、見違えるほどに感染対策がまともになった」と語っていた。

     今も忽那氏は吉村知事のバックについていると思うが、そのことと現在の「感染状況の悪化」とはどういう関係にあると考えているのであろうか?