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  • 映画「巴里のアメリカ人」

    映画「巴里のアメリカ人」

     映画「巴里のアメリカ人」(原題は “An American in Paris” )は1951年に公開されたアメリカのミュージカル映画。

     ジョージ・ガーシュウィンの「パリのアメリカ人」をはじめとする楽曲をもとにしている。

     ジーン・ケリーの相手役を演じたレスリー・キャロンは新人であったがこの映画によって鮮烈な印象を残した。

     終盤のバレエは圧巻。

     アカデミー賞で作品賞を含む6部門を受賞。


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    映画「巴里のアメリカ人」のストーリー

     アメリカ人のジェリー(ジーン・ケリー)は第二次世界大戦中、軍人としてパリに来て、戦後も画家としてとどまっていた。

     ある日、それまで売れなかったジェリーの絵に、金持ちのアメリカ人女性マイロ(ニーナ・フォッシュ)が関心を示した。マイロはジェリーの絵が売れるようにはたらくという。マイロはジェリーに対して異性として好意をもっているようでもある。

     ところがジョーはたまたま出会ったフランス人の少女リーズ(レスリー・キャロン)に一目惚れする。・・・

    ガーシュウィンの楽曲

     この映画で使われているのはすべてガーシュウィンの楽曲である。

     1945年公開の映画「アメリカ交響楽」ではジョージ・ガーシュウィンの伝記の中にガーシュウィンの楽曲を入れるというかたちをとっていた。


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     「巴里のアメリカ人」ではジーン・ケリーを主役とした新たな話の中に楽曲を入れるというかたちをとっている。

     ただしオスカー・レヴァントは両作品で「ヘ調のピアノ協奏曲」を演奏している。「巴里のアメリカ人」ではコミカルな演出がなされている。

     映画「巴里のアメリカ人」の中では「パリのアメリカ人」が最も重要であるが、そのことは後に書く。

     ジーン・ケリーその他がパリの街中で歌い踊る楽しい楽曲も多い。

     ジーン・ケリーとレスリー・キャロンがセーヌ川のほとりで “Love Is Here To Stay” を歌い踊るところは「ロマンティック」。

    レスリー・キャロン

     この映画でジーン・ケリーの相手役を演じたレスリー・キャロンは、パリでバレエをやっているところをジーン・ケリーによって見出された人である。

     当時19歳。

    「パリのアメリカ人」バレエ

     この映画の最大のみどころは、終盤のバレエ。

     パリの様々なところをそれぞれ有名な画家―デュフィ、ルノワール、ユトリロ、ルソー、ゴッホ、ロートレック ― の絵のように描いた美術。

     そういう背景と、ガーシュウィンの楽曲と、ジーン・ケリーとレスリー・キャロンを中心としたバレエとが合わさって、芸術的でもありコミカルでもある大変なものが出来上がった。

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     「巴里のアメリカ人」の特に終盤のバレエは、美術も踊りも画質が高いほどいいのではないか。

     出演者、スタッフによる作品解説も充実。(プロデューサーのアーサー・フリードの言葉も収録されている)


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  • 映画「踊る不夜城」 1938年の「ブロードウェイ・メロディー」

    映画「踊る不夜城」 1938年の「ブロードウェイ・メロディー」

     映画「踊る不夜城」の原題は “Broadway Melody 1938” 。1938年の「ブロードウェイ・メロディー」。

     1929年の「ブロードウェイ・メロディー」、1936年の「ブロードウェイ・メロディー」(「踊るブロードウェイ」)に続く3作目。

     ただし1938年の「ブロードウェイ・メロディー」(「踊る不夜城」)が公開されたのは1937年。

     主役は前作と同じエレノア・パウエル。

     ジョージ・マーフィーとのダンスもある。

     幼いジュディ・ガーランドが強烈な印象を与える。


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    映画「踊る不夜城」のあらすじ

     競走馬のことから話は始まる。

     優秀な競走馬の調子が悪いので、持主の金持ちはニューヨークに連れて行くことにした。

     もともとその馬を育てていたサリー(エレノア・パウエル)はその馬が心配で、隠れてその電車に乗り込んでついていった。

     そこで副調教師になっていた元芸人のソニー(ジョージ・マーフィー)、ピーター(バディ・イブセン)と出会った。

     3人で踊っているところにスティーヴ(ロバート・テイラー)が入ってきた。スティーヴは、その競走馬のオーナーとブロードウェイでショーをやる契約をしていた。

     スティーヴはサリーをそのショーに出そうと考えた。

     ところがスポンサーの奥さんがサリーを外せと言ってきた。

    映画「踊る不夜城」の見どころ

    エレノア・パウエル

     豪華な舞台でトリを飾るのはエレノア・パウエルの踊り。

     ジョージ・マーフィーと親しい感じで踊るところも見どころ。雨の中で踊るところは「雨に唄えば」の先駆け。

    ジュディ・ガーランド

     この映画はジュディ・ガーランドが出演していることでも重要。

     1939年の「オズの魔法使い」で有名になる前。

     生意気だが歌のうまい子どもの役で出ている。

     クラーク・ゲーブルに対する愛を歌うところは有名。

     最後のショーにも出て来る。

    競馬とオペラ

     この映画で初めに出て来る楽曲はビゼーの「カルメン」。

     オペラ好きの人物(チャールズ・イーゴー・ゴーリン)が出て来てオペラを歌うのであるが、競馬とからめてコミカルに使われている。

    歴史

     この映画ではエレノア・パウエルとジュディ・ガーランドが共演している。

     エレノア・パウエルは、1930年代後半のMGMミュージカル映画を代表するスターであった。「踊る不夜城」でもトリを飾っている。

     ところが1940年代には、ジュディ・ガーランドがMGMミュージカル映画を代表するスターになって、エレノア・パウエルはしりぞいていった。

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  • 手を洗う救急医Taka(木下喬弘)氏の気になるところ 感染対策と為政者の発言の関係

    手を洗う救急医Taka(木下喬弘)氏の気になるところ 感染対策と為政者の発言の関係

     新型コロナウイルスの感染が拡大して、それに対する政治家の弁舌のよしあしが話題になった。

     そのことについての手を洗う救急医Taka(木下喬弘)氏の発言が気になった。

    2020年4月

     2020年4月ころには、ニューヨーク州のクオモ知事の弁舌が話題になっていた。

     そしてクオモ氏を持ち上げて、トランプ大統領(当時)をおとしめるとか、安倍首相(当時)をおとしめるとかいうことが盛んになされていた。

     そのことに関して木下氏は次のように語っていた。

     ここではNY市長のこととNY州知事のこととが混在しているが、NY州知事のこととして考えよう。

     木下氏が引用したツイートは「ファクトや成果ではなくイメージと格好良さで政治を評価している」ことを問題としている。

     それに対して木下氏が「その通りです」と同意しているのは、「イメージと格好良さ」ではなく、「ファクトや成果」によって評価すべきだということのように聞こえる。

     ところが木下氏はそれに続けて「安倍総理の語り口調は少し弱い感じがします」と言っている。

     「語り口調」が「少し弱い感じ」というのはまさに「イメージと格好良さ」を問題とすることである。

     そしてNY州(市)の感染対策が日本より悪かったとは言えないと言っている。

     「ファクトや成果」は必ずしも明らかではないというのである。

     たとえばNY州(市)に与えられた状況が日本に与えられた状況より厳しかったとすると、NY州(市)の死者数が日本の死者数より多くても、対策が悪かったとは言えない、ということであろうか。

     しかし木下氏はNY州知事などと比べて「安倍総理の語り口調」が「少し弱い感じ」がするということを問題としている。

     「ファクトや成果」は明らかでないにもかかわらず(死者数は日本の方が少ないにもかかわらず)、日本の首相の感染対策は、英米の指導者と比べて問題があると語っているのである。

     そういうことは科学的であろうか?

     クオモ氏の感染対策に関しては、その弁舌の裏で死者数を過小に報告していたということが問題とされた。

    同州の死者数をめぐっては、セクハラ問題で辞任したクオモ氏が知事だった2月、高齢者施設の入所者の新型コロナによる死者数を故意に少なく公表していた疑惑が発覚している。24日に就任したホークル氏は、基準を見直して死者数を幅広く捉えることで、州政府のイメージを刷新したい狙いがあるとみられる。

    「朝日新聞」NY州のコロナ死者1万2千人増 新知事が基準を改める

    https://www.asahi.com/articles/ASP8V2TTMP8VUHBI003.html

     木下氏は2020年10月ころには次のようなツイートをしていた。

     米国は2020年10月になっても「感染対策をしないと感染は収まらない」ということに気づいていないというのである。

     木下氏は2020年4月に「NYCの方が多くの人が死んだからといって、日本より対策が悪かったかというと、なんとも言えません」と語っていた。

     整合性はどうなるのであろうか?

    ドイツ首相と日本の首相の比較

     2020年12月にドイツのメルケル首相(当時)が新型コロナウイルスに関してドイツ国民に訴えたことが話題となった。

     木下氏はそのメルケル氏の発言をとりあげて次のようにツイートしている。

     ドイツのメルケル首相(当時)の発言を日本の菅首相(当時)の発言と比較して、「えらい違い」と言っているのである。

     しかし感染対策として、メルケル氏はそれほどすぐれたことをしたのか? 菅氏はそれほど劣ったことをしたのか?

     2020年12月後半、日本でもドイツでも感染が拡大した。

     12月31日に東京で新規感染者が1300人を超えて過去最多となった。

    https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000202806.html

     ドイツでは1日の死者が1000人を超えた。

     問題は、与えられた状況に対してどのように効果的に対処するかである。

     ところが木下氏はメルケル氏が「数字を直視しなさい」と訴えたことだけをとりあげて持ち上げている。

     そして菅氏が「ガースーです」と言ったことだけをとりあげておとしめている。

     そういうことは科学的と言えるのであろうか?

    まとめ

     感染対策で重要なことは結果である。

     ところが2020年に新型コロナウイルスの感染が拡大してから、NYのクオモ氏やドイツのメルケル氏などの弁舌を結果と切り離して称賛する論調が日本でも欧米でも盛んであった。

     木下喬弘氏もそういう論調に傾いているように見える。

  • 映画「雨に唄えば」

    映画「雨に唄えば」

     映画「雨に唄えば」(原題は Singin’ in the Rain )は1952年に公開された。

     そしてアメリカのミュージカル映画を代表する作品として、時代を超えて愛されている。

     ジーン・ケリーが雨の中を歌って踊るところは特に有名。


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    「雨に唄えば」のストーリー

     映画がサイレント(無声)であった時から話は始まる。(1927年とされている。)

     ドン(ジーン・ケリー)はサイレント映画でリーナ(ジーン・ヘイゲン)と恋人役を演じて人気者になっていた。

     ところがトーキー(有声)映画が流行して、2人もトーキー映画をやらざるを得なくなった。

     トーキー映画を作るのに色々と問題が生じた。特にリーナの声がよくないことは大きな問題であった。

     そこでドンと仲良くなっていたキャシー(デビー・レイノルズ)にリーナの声をあてさせるという考えが出て来た。

     映画はうまくいくか?

     ドン、リーナ、キャシーの関係はどうなる?

    「雨に唄えば」の見どころ

     「雨に唄えば」は明るい映画である。

     もともと暗い雨を、明るい気持ちを表現するための題材にしてしまう「雨に唄えば」という楽曲は、その明るさを代表している。

     ストーリーも、映画がサイレントからトーキーに移行する時のごたごた、その中での恋愛などを明るくコミカルに描いている。

     ジーン・ケリーをはじめとする出演者も映画を明るくしている。

     画面の色彩も明るい。

    「雨に唄えば」の構成

     「雨に唄えば」という映画は、先に楽曲があって、その楽曲をもとにして作られている。

    「雨に唄えば」Singin’ in the Rain

     「雨に唄えば」という映画のタイトルは「雨に唄えば」という楽曲をもとにしている。

     しかし「雨に唄えば」という楽曲はこの映画のために作られたものではない。

     1929年に公開された映画「ハリウッド・レビュー」(原題は “The Hollywood Revue of 1929” )という映画で歌われていた楽曲である。


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     「雨に唄えば」という楽曲は、映画「雨に唄えば」の20年以上前に作られていたのである。

     ジーン・ケリーの有名な踊りのために作られたのではない。

    アーサー・フリード

     「雨に唄えば」という楽曲は、アーサー・フリードが作詞し、ナシオ・ハーブ・ブラウンが作曲した楽曲である。

     映画「雨に唄えば」は、「雨に唄えば」をはじめとしてアーサー・フリードが作詞した楽曲をもとにして作られた。

     アーサー・フリードは、1920年代から1930年代にかけて多くのヒット曲の作詞を担当していた。

     アーサー・フリードは1939年からMGMのプロデューサーとなって、1940年代、1950年代にかけて多くのミュージカル映画をヒットさせた人でもある。映画「雨に唄えば」のプロデューサーでもあった。

     映画「雨に唄えば」は、プロデューサーのアーサー・フリードがそれまでに作詞した楽曲をもとにして作られた映画である。

    All I Do Is Dream of You

     キャシー(デビー・レイノルズ)がパーティーで歌い踊る「 “All I Do Is Dream Of You” 」は、1935年の映画「踊るブロードウェイ」で歌われていた楽曲である。


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    「グッドモーニング」Good Morning

     映画「雨に唄えば」でデビー・レイノルズ、ジーン・ケリー、ドナルド・オコナ―の3人が歌って踊っている「 “Good morning” 」という楽曲も、もともとは1939年の映画「青春一座」でミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランドが歌っていたものである。


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    You Were Meant for Me

     ドン(ジーン・ケリー)が映画のセットを使ってキャシーに愛を告白するところで歌う ” You Were Meant for Me ” という楽曲も、もともとは1929年の映画「ブロードウェイ・メロディー」で歌われていた。


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    「ブロードウェイ・メロディー」Broadway Melody

     映画「雨に唄えば」の中で作られる映画の現代の部分は「ブロードウェイ・メロディー」と呼ばれていて、「ブロードウェイ・メロディー」という楽曲が使われている。

     「ブロードウェイ・メロディー」は、1929年の映画「ブロードウェイ・メロディー」の主題歌である。


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     映画「雨に唄えば」では、ドン(ジーン・ケリー)が「ブロードウェイ・メロディー」を思いついたことにしている。

     そしてドンが主役になって、ブロードウェイで成功しようとする若者のミュージカルが、劇中劇として入っている。

     「ブロードウェイ・メロディー」は、1929年に作られた後、1936年、1938年、1940年とシリーズとして作られていた。

     映画「雨に唄えば」は、その後にまた「ブロードウェイ・メロディー」をとりあげているのである。

    「ブロードウェイ・リズム」Broadway Rhythm

     映画「雨に唄えば」の「ブロードウェイ・メロディー」の部分では、はじめに「ブロードウェイ・メロディー」が歌われたが、その後は「ブロードウェイ・リズム」が歌われている。

    「ブロードウェイ・リズム」は、1935年の映画「踊るブロードウェイ」で歌われた楽曲。


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    Beautiful Girl

     映画の途中のファッションショーで歌われている “Beautiful Girl” という楽曲は、もともと1933年の映画「虹の都へ」で歌われていたようである。

     「虹の都へ」は、「市民ケーン」のモデルとされた新聞王ハーストが推していたマリオン・デービス主演の映画。


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    楽曲の文脈

     映画「雨に唄えば」の楽曲は、それぞれ過去の映画の中で意味をもっていた。

     映画「雨に唄えば」は、そういう映画からとりだした楽曲群をもとにして新たな物語を作ったものである。

     映画「雨に唄えば」の中で楽曲群は新たな意味をもつものとして位置づけられている。

    「雨に唄えば」の歴史的意義

     もともとアーサー・フリードが作詞した楽曲「雨に唄えば」は、映画がサイレントからトーキーに移行する時に作られたものであった。「ブロードウェイ・メロディー」もそうであった。

     そして「雨に唄えば」が歌われた映画「ハリウッド・レビュー」、「ブロードウェイ・メロディー」が歌われた映画「ブロードウェイ・メロディー」は、映画がサイレントからトーキーに移行する時に作られたミュージカル映画の代表的なものであった。―「ブロードウェイ・メロディー」はその年のアカデミー賞を受賞している。

     映画「雨に唄えば」で映画がサイレントからトーキーに移行する時にミュージカル映画を作るという話が描かれていることは、そういうことと関係があるわけである。

     MGMのミュージカル映画の名場面を集めた映画「ザッツ・エンタテインメント」も「ハリウッド・レビュー」で「雨に唄えば」が歌われた映像をとりあげて、映画がサイレントからトーキーに移行する時期にミュージカル映画が盛んになったことについて語っている。

     映画「雨に唄えば」は、映画「ザッツ・エンタテインメント」とあわせてみることによって理解が深まるものである。


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  • 【映画】「踊るブロードウェイ」 1936年の「ブロードウェイ・メロディー」

    【映画】「踊るブロードウェイ」 1936年の「ブロードウェイ・メロディー」

     映画「踊るブロードウェイ」の原題は “Broadway melody of 1936” ―1936年の「ブロードウェイ・メロディー」ということである。

     1929年に公開された映画「ブロードウェイ・メロディー」の1936年版である。

     1936年版は1929年版と比べて、豪華な夢のような作品になっている。


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    「踊るブロードウェイ」のあらすじ

     ニューヨークのプロデューサー、ボブ・ゴードン(ロバート・テイラー)のところに、アイリーン・フォスター(エレノア・パウエル)という若い女性が訪ねてきた。

     2人は田舎で高校の時に同級生であった。アイリーンはニューヨークでショービジネスで成功することを夢見て出てきた。そのためにボブのところに来たのである。2人は互いに恋愛感情を持ってもいた。

     しかしボブはアイリーンに田舎へ帰ることを勧めた。

     ボブは一方で「ブロードウェイ・リズム」というショーを企画していたが、女優が見つからず、困っていた。

     ボブはどうするのか? アイリーンはどうするのか?

    1936年の「ブロードウェイ・メロディー」

     「踊るブロードウェイ」は1936年の「ブロードウェイ・メロディー」である。(公開は1935年。日本公開は1936年)

     1929年にアカデミー賞(作品賞)を受賞した「ブロードウェイ・メロディー」の1936年版である。

     話がつながっているわけではない。登場人物も全く違う。


    ブロードウェイ・メロディー (字幕版)

    https://cocoro-mi.com/broadwaymelody/

     ワーナーブラザーズの「ゴールド・ディガース」シリーズに影響を受けたと言われている。

    「踊るブロードウェイ」の楽曲

     1936年の「ブロードウェイ・メロディー」でも、1929年の「ブロードウェイ・メロディー」の主題歌「ブロードウェイ・メロディー」が使われている。

     その他にも、1929年の「ブロードウェイ・メロディー」と同じように、アーサー・フリード作詞、ナシオ・ハーブ・ブラウン作曲の楽曲が使われている。

     今作では、「ブロードウェイ・リズム」という楽曲の名を冠したミュージカルの企画が始めから話の中心となっていて、最後にその完成したものを見せる、というかたちになっている。


    Broadway Rhythm from “Broadway Melody Of 1936”

    豪華な夢

     映画「踊るブロードウェイ」は、1929年の「ブロードウェイ・メロディー」と同じように、華やかな舞台と、その舞台の裏のことと、両面を描いた作品である。

     しかしそれぞれ力をかけるところが違う。

     前作は、その舞台の裏の暗いところを描くことに力をかけていた。

     今作は、舞台の裏を描くところでもそれほど暗くならず、むしろ夢を華やかに描くことに力をかけている。

     ロバート・テイラーをはじめとする美男美女が出て来て、NYのビルの上でのパーティで歌に乗って踊りながら、魔法のように床からピアノを出したりしていく、などということをやっている。


    I’ve Got A Feelin’ You’re Foolin’ from from “Broadway Melody Of 1936”

    エレノア・パウエル

     映画「踊るブロードウェイ」の主役はエレノア・パウエル( Eleanor Powell )

     当時20代前半(1912年生まれ)の若いダンサーであった。

     それまではブロードウェイで活躍していた。

     その卓越したソロダンスによって、この豪華な夢のような作品のトリを飾っている。

    「踊るブロードウェイ」のDVD

     日本語版。ジュネス企画。


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     英語版は現在1938年版とひとつになったもの。


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  • 「ブロードウェイ・メロディー」 ハリウッド初のオールトーキー・ミュージカル映画

    「ブロードウェイ・メロディー」 ハリウッド初のオールトーキー・ミュージカル映画

     1929年に公開された映画「ブロードウェイ・メロディー」は、ハリウッド初のオールトーキー・ミュージカル映画。

     その年に最も売れたと言われている。

     1929年の第2回アカデミー賞で作品賞を受賞している。


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    「ブロードウェイ・メロディー」のストーリー

     歌手エディ(チャールズ・キング)が作った歌「ブロードウェイ・メロディー」は、ブロードウェイの舞台で使われることになっていた。

     エディはその歌を、地方からニューヨークに出て来た芸人姉妹に歌わせようと考えていた。

     エディはその姉妹の姉ハンク(ベッシー・ラブ)と婚約していた。

     ところが舞台では、妹のクイニー(アニタ・ペイジ)だけが使われることになった。そのことによってクイニーはジャックという金持ちのプレイボーイに言い寄られることになった。

     姉のハンク、その婚約者エディは、ジャックの評判がよくないと言って、クイニーをジャックから引き離そうとした。ところが、クイニーは2人と対立してジャックとの交際を続けようとしている。

     クイニーはどうなるのか? 姉妹の関係はどうなるのか?

     こういう話である。

     ブロードウェイで成功しようとする気持ち、その前に立ちはだかる障害。

     姉妹の愛情、それを引き裂く男性との関係。

     それぞれの食い違う思い。裏に隠れた思い。

     盛り上がるところ、落ち込むところが交互に出て来る。

    「ブロードウェイ・メロディー」の歴史的意義

     映画「ブロードウェイ・メロディー」は、初めてのオールトーキー・ミュージカル映画である。

     1927年にトーキー映画第1作、「ジャズ・シンガー」が公開されたが、まだトーキーは部分的であった。

     映画「ブロードウェイ・メロディー」はまた、バックステージもののミュージカル映画の先駆けにもなった。

    「ブロードウェイ・メロディー」の続編

     この映画の後に「ブロードウェイ・メロディー」という名を有する映画が3本作られている。

     ただし話は続いていない。主役も、エレノア・パウエルになっている。

    「踊るブロードウェイ」(原題は “Broadway Melody of 1936” )

     公開は1935年。エレノア・パウエルが主役。


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    「踊る不夜城」(原題は “Broadway Melody of 1938” )

     公開は1937年。エレノア・パウエルが主役。ジュディ・ガーランドが出ている。


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    「踊るニュウヨーク」(原題は “Broadway Melody of 1940” )

     公開は1940年。エレノア・パウエルとフレッド・アステアの共演。


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  • 【映画】「青春一座」 ミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランド

    【映画】「青春一座」 ミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランド

     1939年に公開された映画「青春一座」(原題は “Babes in Arms” )は、ミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランドが主役のミュージカル映画。

     若者たちが、逆境を跳ね返して自分たちでショーを行おうとするという話。

     その年に大ヒットした。

     映画「雨に唄えば」などのプロデューサー、アーサー・フリードが初めて単独でプロデュースした作品としても重要。


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    「青春一座」のストーリー

     主人公ミッキー(ミッキー・ルーニー)はまわりの子どもと自分たちでショービジネスを始めていた。パッツィー(ジュディ・ガーランド)に自分の作った歌を歌わせて金を稼いだりしていた。

     ところがミッキーの両親のヴォードヴィル芸は、映画の流行によって、稼げなくなっていた。

     ミッキーたちもショービジネスから引き離されて、ワークスクールに入れられようとしていた。

     そこでミッキーたちは自分たちでショーをやろうと考えた。

     子どもが自分たちで一人前の仕事をやってみせようという話である。

     その間に恋愛とか三角関係とかもある。―ミッキーとパッツィーは、はじめから親しい間柄であるが、そこにもう一人女性が入ってくる。

     そういう話が1939年風に描かれている。

    「青春一座」のみどころ

    「ブロードウェイ・メロディー」 、「ハリウッド・レビュー」

     この映画では、主人公の父親のヴォードヴィル芸は、映画の流行のためにかせげなくなったということになっている。

     その時に流行していた映画として、1929年の映画「ブロードウェイ・メロディー」で「ブロードウェイ・メロディー」を歌うところ、同じ年の映画「ハリウッド・レビュー」で「雨に唄えば」を歌うところが出て来る。

     「ブロードウェイ・メロディー」も「雨に唄えば」も、この映画のプロデューサー、アーサー・フリードが作詞、ナシオ・ハーブ・ブラウンが作曲したものである。

     アーサー・フリードの楽曲によって、この映画の主人公の父親はヴォードヴィル芸で稼げなくなったということになっているのである。

     アーサー・フリードはそれだけ歴史的な仕事をしてきたということもできる。

     この映画は、映画がサイレントからトーキーに変わる時をとりあげているが、後の映画「雨に唄えば」もそうであった。

    「グッドモーニング」

     この映画には「グッドモーニング」という歌が出て来る。

     映画「雨に唄えば」にも出て来る歌である。―「雨に唄えば」の主役3人が夜更かししていたことに気づいて歌いだす歌である。


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     「グッドモーニング」は、アーサー・フリードが作詞、ナシオ・ハーブ・ブラウンが作曲した楽曲で、この映画で出て来たのである。

     ミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランドの歌もたのしい感じ。

    クラーク・ゲイブルとライオネル・バリモアのものまね

     ミッキー・ルーニーは歌でも踊り芝居でも芸達者な人であるが、演技指導をする場面で、クラーク・ゲイブルとライオネル・バリモアをかわるがわるものまねしているところは、見もの。

    群舞

     この映画では多くの人の踊りを見せるところに力が入っている。

     監督を務めたバズビー・バークリーによるようである。

    ロジャーズとロレンツ・ハート

     この映画は、リチャード・ロジャーズとロレンツ・ハートによるブロードウェイ・ミュージカル “Babes in Arms” (1937年)をもとにしている。

     ただし映画化するにあたって多くの改変が行われている。もとの歌は2曲しか使われていない。

     後にロジャーズとハートの伝記映画「ワーズ&ミュージック」(1948年)で、この映画で使われなかった楽曲が使われている。


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     「ワーズ&ミュージック」で、ジュディ・ガーランドとミッキー・ルーニーの2人で “I Wish I Were in Love Again” を歌っていることにはそういう意味があるのである。

     その他に、 “Johnny One Note” をジュディ・ガーランドが1人で歌っている。

    https://cocoro-mi.com/wordsandmusic/

    DVD

     英語版。


    Babes in Arms [DVD]
  • 【映画】「アメリカ交響楽」 ジョージ・ガーシュウィンの伝記

    【映画】「アメリカ交響楽」 ジョージ・ガーシュウィンの伝記

     1945年に公開された映画「アメリカ交響楽」(原題は “Rhapsody in Blue” )はジョージ・ガーシュウィンの伝記。

     伝記の間にジョージ・ガーシュウィンの有名な楽曲のミュージカル場面、オーケストラ演奏が数多くはさまれている。


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    映画「アメリカ交響楽」のつくり

     映画「アメリカ交響楽」では、ジョージ・ガーシュウィン(1898~1937)が子供のころから話が始まって、様々な名曲を発表していくところが描かれている。

     作曲してうまくいくとかいかないとか、女性との関係がうまくいくとかいかないとか、いろいろと起伏がある。

     全体で140分近くある。

     ガーシュウィンの有名な楽曲の、ミュージカル場面、オーケストラ演奏がそれだけ豊かに盛り込まれているのでもある。

     しかもそれを本人がやっているところが貴重である。

    スワニー

     たとえば、ガーシュウィンの「スワニー」はアル・ジョルスンが歌って大ヒットした。そのアル・ジョルスンがこの映画では本人役で舞台で「スワニー」を歌ってみせているのである。

    ブルー・マンデー

     ガーシュウィンが1920年前後に楽曲を出していた「ジョージ・ホワイトのスキャンダルズ」のジョージ・ホワイトも本人役で出ている。ガーシュウィンがそこでやったジャズ・オペラ「ブルー・マンデー」もやっている。当時指揮をやっていたポール・ホワイトマンが指揮している。

    ラプソディ・イン・ブルー

     その後にエオリアン・ホールで「ラプソディ・イン・ブルー」のコンサートが行われたのは、ポール・ホワイトマンの考えによることであったが、映画の中でもポール・ホワイトマン本人がガーシュウィンにそのことを申し出る演技をしている。そしてエオリアン・ホールでの「ラプソディ・イン・ブルー」もホワイトマンの指揮で再現されている。

    ポーギーとベス

     「ポーギーとベス」の舞台も再現されて、アン・ブラウンが「サマータイム」を歌っている。

    ヘ調のピアノ協奏曲

     オスカー・レヴァントが「ヘ調のピアノ協奏曲」でピアノを弾いている。

     オスカー・レヴァントはガーシュウィンの友人であったが、この映画で本人役で出ている。

    ワーナーブラザーズ

     「アメリカ交響楽」を製作したのはワーナーブラザーズである。

     ワーナーブラザーズは1942年にジョージ・M・コーハンの伝記映画「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」で成功していた。


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     1945年の「アメリカ交響楽」でも、「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」と同じくジョーン・レスリー(Joan Leslie)が主人公の相手の女性の役になっている。

     「アメリカ交響楽」では、ジョーン・レスリーが歌ったり踊ったりしているところが多い。(「スワンダフル」(”s’ Wonderful”)もジョーン・レスリーを中心としたミュージカルになっている。


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  • 【映画】「雲流るるままに」 ジェローム・カーンの伝記

    【映画】「雲流るるままに」 ジェローム・カーンの伝記

     1946年に公開された映画「雲流るるままに」(”Till the Clouds Roll by”)は、「ショウボート」や「煙が目にしみる」で有名な作曲家ジェローム・カーンの伝記映画である。

     伝記の間にジェローム・カーンのミュージカルが入って、ジュディ・ガーランド、ジューン・アリスンその他当時のMGMのミュージカルのスターによって演じられている。


    DVD>雲流るるままに ()

    「雲流るるままに」とは 

     「雲流るるままに」というのは、ジェローム・カーンの楽曲 “Till the Clouds Roll by” のことである。

     映画「雲流るるままに」は、ジェローム・カーンの伝記であって、その中に “Till the Clouds Roll by” も出て来る。

    映画「雲流るるままに」の構成

     映画「雲流るるままに」は、ジェローム・カーンの伝記の中に、ジェローム・カーンのミュージカルが入っている。

    ジェローム・カーンの伝記

     「ショウボート」の公演を観たジェローム・カーンが、若くて売れていなかったころから、「ショウボート」を作るまでのことを回顧するというかたちになっている。

     ジェローム・カーンを演じているのはロバート・ウォーカー。

     編曲者ジム・へスラーがいつもそばにいて、その娘サリーとのやりとりがある。

     英国で出会った女性との結婚。

     英国の興行主チャールズ・フローマン、大女優マリリン・ミラー、作詞家オスカー・ハマースタイン二世などとのやりとりもある。

     ジェローム・カーンは1945年に亡くなっている。そのことは映画の中で描かれていない。

    ジェローム・カーンのミュージカル

     この映画のみどころは、ジェローム・カーンの有名なミュージカルを再現しているところである。

     それもジュディ・ガーランド、フランク・シナトラなど、当時のMGMのスターがやっている。

     MGMスターによるジェローム・カーンのミュージカルの名場面集になっているのである。

     まずはじめに15分近く舞台「ショウボート」の再現がある。

     ジューン・アリスンはこの映画のタイトルになっている “Till the Clouds Roll by” (カラフルなレインコートのダンス)などをやっている。ただしそのミュージカル場面だけ。主役とのからみなど全くない。他の人もそういう感じである。

     その中でジュディ・ガーランドは大女優マリリン・ミラー役で二つのミュージカル場面をやっているだけでなく、舞台裏のやりとりもある。ジュディ・ガーランドのところだけヴィンセント・ミネリの演出で力が入っている。特に「Who?」は多くの人が使われていて、ジュディの歌も踊りもよくできている。

     サリーを演じたルシル・ブレマーは、主役とのやいとりもあって、「”I won’t dance”」などの歌、踊りもやっている。

     「煙が目にしみる」はダンスがある。

     最後に、多くの人を集めたセットで、スターが一人ずつジェローム・カーンの名曲を歌って、フランク・シナトラが “Ol’ Man River” を歌って終わる。

    DVD

     この映画は日本で公開されず、2005年にDVDが出た。

    「雲流るままに」(2005年)

     主役もオールスターも入っているが、その中でジュディ・ガーランドが大きい。


    DVD>雲流るるままに ()

    「雲流るるはてに」(2008年)

     「雲流るるはてに」になっている。

     主役のロバート・ウォーカーを大きく出している。


    雲流るるはてに – Till the Clouds Roll By –

    英語版(2021年)

     オールスターの感じを出している。


    Till the Clouds Roll By [DVD]

    英語版(2003年)

     これではジュディ・ガーランドが主演のようだ。


    Till the Clouds Roll By [DVD] [1946] by Robert Walker

    英語版

     似顔絵。


    TILL THE CLOUDS ROLL BY
  • 【映画】「スイング・ホテル」 名曲「ホワイトクリスマス」が初めて歌われた映画

    【映画】「スイング・ホテル」 名曲「ホワイトクリスマス」が初めて歌われた映画

     1942年に公開された映画「スイング・ホテル」(原題は “Holiday Inn” )は、ビング・クロスビーとフレッド・アステアが初めて共演した映画である。

     歌手のスターとダンサーのスターが共演して、それぞれの持ち味が生かされて、大ヒットとなった。

     アーヴィング・バーリンの名曲「ホワイト・クリスマス」が初めて歌われた映画でもある。


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    「スイング・ホテル」のあらすじ

     映画のはじめのところを少し。

     歌手のジム(ビング・クロスビー)は、ダンサーのテッド(フレッド・アステア)とともに舞台で歌ったり踊ったりしていたが、その仕事をやめて田舎に移り住むことにした。

     ところが田舎の暮らしは思うようにいかず、休日だけ開く「ホリデー・イン」(原題)をやることにした。

     その仕事をともにする女性をも得て、恋愛感情を持つに至った。

     ところがそこに、新たな女性パートナーをもとめていたテッドが転がり込んできた。

     ジムはこれまで愛する女性をテッドに奪われてきたので、今度も奪われるのではないかと戦々恐々とする。

     こういう話がコミカルに描かれている。

    ビング・クロスビーとフレッド・アステア

     ビング・クロスビーは、踊ることのできない、いささか鈍重な男の役、フレッド・アステアはそれに対して踊ることのできる器用な男の役である。

     ビング・クロスビーが主役のようである。

     ビング・クロスビーは歌手の役で、アーヴィング・バーリンの様々な歌を歌って聞かせる。「ホワイトクリスマス」はそのひとつ。

     フレッド・アステアはダンサーの役で、酔った踊りとか、爆竹をつかった踊りとか、色々と面白い踊りを見せている。

    アーヴィング・バーリンの楽曲

     この映画は、アーヴィング・バーリンの祝日の歌によって構成されている。

     ビング・クロスビーが田舎で休日だけショーをやるという設定はそのために作られたものである。

     それぞれの歌は、それぞれの季節の場面で歌われる。

     「ホワイトクリスマス」はその祝日の歌のひとつとして出て来る。

     「イースターパレード」も、春の背景でビング・クロスビーが歌っている。

     この映画は季節を描くことに力を入れている。

     大みそかで終わるのもいい感じ。

     「ホワイトクリスマス」はこの後名曲として長く歌い継がれる歌となった。


    Songs from Irving Berlin’s Holiday Inn

    DVD、Blu-ray

     日本語版DVD。


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     フレッド・アステアはこの映画がカラーでなかったことを残念がっていたが、現在英語版でカラーバージョンが出ている。

     たしかにこういう映画はカラーで観るべきかもしれない。


    Holiday Inn (Three Disc Collector’s Set)

     英語版Blu-ray。


    Holiday Inn – 75th Anniversary Edition [Blu-ray] [Import]